アメコミ、海外コミック 2011年 10大ニュース

 1冊1冊数えていくと大変なことになるので、周辺をまとめていくのはどうかしらと。
 
 その1.
 ユーロマンガ終了。
 アメコミでいうと『マーヴルX』というのがあって、アメコミの浸透に貢献したのでした。いろいろ翻訳詰め合わせ&アメコミ最新情報盛りだくさん。
 それのバンドデシネ版が『ユーロマンガ』だったのですが、6号目で終わりました。
 
 その2.
 ショーン・タン 2冊出版。
 絵本の扱いになるかも、ですが、ショーン・タンのコミックが2冊と、過去に早見優訳で出てた本のサイズ変更版が出ました。
 「王様のブランチ」などで紹介されたり、岸本佐知子翻訳だったこともあって、どこの本屋でも見かけました。
 
 その3.
 『MONSTER モンスター[完全版]』出版。
 ユーロマンガは一旦、中断したのですが、それはそれとして、1冊の本の形でバンドデシネを紹介していくという形式でBDの流れは継続していくのでした。
 エンキ・ビラルという、評価が高く、人気も売上もだんとつというBDを代表する作家の、その代表作がようやく出たのです。
 
 その4.
 メビウス翻訳続く。
 もうひとり、バンドデシネを代表する作家と言えば、メビウス。こちらも完全版の『アンカル』。それと『エデナの世界』が出ました。
 
 その5.
 タンタン 再評価。
 スピルバーグによる映画化。これもバンドデシネを代表する古典。
 日本で言うと・・・のらくろ的な位置づけでしょうか。
 
 その6.
 キャプテン・アメリカマイティ・ソーのヒット(マーヴル) と グリーンランタン(DC)の失敗。
 今年の新作、アヴェンジャーズにつながるマーヴル映画のソーとキャップはともにヒットしました。一方で、グリーンランタンは惨憺たる有様に。ワンダーウーマンのテレビドラマ化企画がぽしゃったり・・・。DCとしてはチーム戦のジャスティス・リーグ・オブ・アメリカにつなげるためにも、なんとかしたかったのですが・・・。
 アメリカ映画会社のうち、自己資本で映画が撮れるのは、ディズニーと、マーヴルだけでしたが、そのマーヴルはディズニーの傘下に入りました。
 マーヴル、圧倒的です。
 
 その7.
 DCキャラクター大事典発売。
 ようやく、よーやく、出たのです。
 今回はマーヴル大事典の時と違って、部数限定生産でなかったおかげもあって、欲しい人には充分行き渡ったようです。
 
 
 ですが。
 しかし。
 
 その8.
 スパえもん 怒る
 私が愛したDC スパえもんによろしく!/ウェブリブログ
 よーやく大事典が出たのですが、DC世界がリブートされちゃったのです。
 長期連載するとつじつまが、あわなくなってる というのと、新規の読者獲得が難しくなるので、DC世界は何度かリセットをかけてるんだそうです。
 今回、久々にリセットが押されました。
 グリーンランタンの設定、ようやく分かってきたのに・・・。
 
 その9.
 マーヴル翻訳 進む。
 マーヴルに大変な利益をもたらしたヒーロー登録制度にまつわる一連のシリーズ、シビルウォーが、ようやくの翻訳です。ほかにもキャップ映画化に合わせて、キャップと9.11を描く『キャプテン・アメリカニューディール』なんてのも出ました。
 
 その10.
 出版点数、大幅増。
 いろいろ書きましたが、結局、これにつきると思います。
 しっかり数が見込めると踏んだのか、ほんっとにたくさん出ました。
 出過ぎて、いろんなところから悲鳴が聞こえてきます・・・。
 高いのです・・・。
 でも、ちょっと前なら考えにくかった映画化にあわせての原作出版なども進みました。グリーンランタンもキャプテン・アメリカもちょっと前なら出ませんでした。
 でも、そこまで有名でないものも原作が出ました。
 『ウォンテッド』は出なかったのに・・・。
 具体的には『キック・アス』『スコット・ピルグリム』。
 そのせいで、『カウボーイ&エイリアン』なんてな珍本も翻訳されました。表紙がかっこいいし、スピルバーグ様が原作に惚れ込んだというので買いましたが・・・ぐすん。
 
 
 
 うーん。
 うまく、まとまらなかった。
 後で直すかも知れません。