補足の蛇足の
バンドデシネは、文学畑のアプローチも多かったと思います。
ガイブン好きの人もだいぶ、入ってきたんじゃないでしょうか。
豊崎由美さんが、国書刊行会のバンドデシネを紹介してたりしました。
BD絡みのイベントも多くて、先の豊崎氏も参加したBDの歴史を俯瞰するバンドデシネイベントがありました。
ショーン・タンの講演会もすごい人気でした。・・・若い女性ばかりでしたねー。
ゲイマンの来日を思い出しました。
ショーン・タンは岸本佐知子翻訳で、講演の解説は柴田元幸先生でしたから、海外文学好きの女性だったのではと推察しております。
池澤夏樹もBD版『星の王子様』を出版し、こちらもトークショウがありました。あ、そういえば、娘さんが会場にいらしたそうです。くっ・・・。知らなかった。知っていれば・・・。いや、知ってても何も出来ませんが。
他に展示会もありました。
荒木先生のジョジョ番外編『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』というまんがが出ましたが、これもジャンルとしてはBDに入るのです。ルーヴル美術館が企画したBDプロジェクトの1冊なのですね。その絡みで、BD(バンドデシネ)展示会が横浜で行われました。
このルーヴル美術館ものは、ほかに2冊 出版されました。
あと、何があったかな・・・。
そうだ、『闇の国々』のインタビューでも、そうでしたが、BDの描き手に好きな日本まんがや影響を受けた日本まんがを聞くと、必ず谷口ジローがあがってくるんですよねー。
2011年、谷口ジローはフランス政府芸術文化勲章シュヴァリエ章を受章しました。
いまちょうど、テレビでは『孤独のグルメ』、やってますね。原作とは雰囲気が違うんですが、やー、楽しいですわ。
他に、受賞関係では、第15回文化庁 メディア芸術祭 マンガ部門 優秀賞に、『皺』『ファン・ホーム』がノミネートされてました。
質・量ともに、ということを象徴するような出来事だと思います。