009
サイボーグ009の話、続きー。
シナリオは良くできてます。
細かい謎の提出、解決を繰り返して、飽きさせない。
全員に見せ場があって、無理がない。
え。じゃあ、あの最後の方は?
そうそう。
最後、ちょっとだれるというか、グダグダっぽくなるんですが、そこが、もう、後期 石ノ森! という感じが出てて、いいのです。
仮面ライダーブラックとか、あのあたり。
009でも、私があまり好きでない、後期。サンジェルマンとかの。
でも、そういうのが、きちんと映画になってグダグダが再現されてるというので、フフフフフ という、背徳と喜びが混じったうれしさがこみ上げてきて−。
で、真ゲッターロボのあれをやってー、ああ、ここまで来たら、あの例の、ほら、ちょっとブラッドベリなあれをするしかないべ? と思ってたら、まさかの『サイボーグ009超銀河伝説』ですよ! ぎゃー。そこに、落としますかー。
ほかにも、これどうしますか? と思って、ずーっと気にしてたら、こっちも「どうもしません!」というぶん投げ。
それをしちゃいますか!
という・・・。
見かけは003と009ですが、全体は002と009のイチャコラだし、もう そんな、そこまでムキにならなくても な002が可愛いし。煙草だし、お酒だし。
煙草の表現が、また良かった。
グラスの持ち方も−。
前に、押井監督が、いまうる星やつらを撮るんだったら、コンビニの中を全部、CGで、棚の中の壜、1本1本まで作ってやると言ってて、それに何の意味があるんだろうと思ってたんですが、そういうのも答えが書いてあって そういうことだったのかー、ほほふーん。
ちゅうふうに、楽しめたので、009とか、押井監督とか追っかけてきた変な人は楽しめるんじゃないでしょうか。
知らない人も、あのグダグダが後を引く感じの構成になってるんで、これからもいろいろ思い出しては、あれ? みたいな感じになって、楽しめると思いますナー。
おいしいです。
ちょっと、別件も。
某氏が書いてたことに納得したのですが、エヴァQについて。
見に行くつもりが、気持ちがぜんっぜん、涌いてこないのです。
009と逆。
破が大好きだったのに何で?
それは、満腹したからだよ。
というのに、納得しました。
おいしい。
おいしすぎる。
後を引かない。
009は、そうじゃない 変なとこが残った作品になってるので、なにかこう、ずっと尾を引きそうです。
自分の中に、どう 残っていくのかも込みで、興味深い、楽しい映画でした。
おしまい。