平壌

マンガ 平壌

マンガ 平壌

 「あるアニメーターの北朝鮮出張記」と副題にある通りの内容です。
 作者の人は、アニメーターで北朝鮮でアニメの、うーん、作画監督? みたいなのをすることになる。その2ヶ月間の出張の間に見聞きしたものを、たんたんと描いたものです。
 
 魂を揺さぶられるとかいうのではなく、断片的に知っていたものの確認作業をするような本。面白く読めますけど、ベデ君も言うように強烈な作家性があるわけではないです(つまらないと言うことでもないです。)。
 

ちなみにギィ・ドゥリール先生のBDは『マンガ平壌』(明石書店)と言う作品が翻訳されているベデ。絵で魅せるタイプの作家さんでは無いベデが、内容はかなり面白いベデよ。 http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%AC-%E5%B9%B3%E5%A3%8C-%E3%82%AE%E3%82%A3-%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%AB/dp/4750322679/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1327919789&sr=8-1

 
 何でこんな本を読んだかというと、アングレーム国際漫画祭2012で、最優秀作品賞を取った人の作品だったからベデ。
 ちなみに、そのときの作品は『エルサレム時評』。
 
 詳しいことは、ベデ君がこちらに書いてるベデ。
1000planches :: アングレーム国際漫画祭2012 受賞リスト
 えんじの認識では、日本SFの最高峰がSF大賞(ファン投票の星雲賞でなくて)みたいな感じで、バンドデシネの最高峰に与えられる賞。
 我らが森薫も受賞してます。
 
 ・・・だいぶ前に、谷口ジローがフランスであんなに受けるのはどうしてかと、『イビクス』のイベントの時にあれは・・・シャカさん? と、話しててあれは背景の描き込みが受けるんだという説明を受けて、それなら森薫が来るんじゃないの? と、申し上げたことがあるので、先見の明があったかもデス。