ロサンゼルス 決戦

 宇宙人が攻めてきて、たいへんなので、海兵隊ががんばるぞ、というお話。
 「ブラックホークダウン」のように、あとをひくような気持ち悪さとか、考えさせる事とかは一切排除して、戦争物のフォーマットをうまく利用しています。
 SFものとしては、破綻しているし、そこに面白みはないので、期待しないで。
 
 どんなに残酷に殺しても、どこからも文句が来ないパブリック・ドメインに「宇宙人」と「ナチス」がありますが、これにハリウッド的 「おれ、この戦争が終わったら、結婚するんだ」といって、写真を持ち出す ようなパターンを積み重ねて、映画の形にしたシロモノ。
 なので、割り切って、そっちモードに切り換えて見ましょう。楽しめます。
 
 認識番号と名前を読み上げるシーンで、ちゃんと感動できる状態に自分を持って行けるかどうかが、鍵です。
 それが出来ない人は、向いてないです。
 
 後ろの席にいた老夫婦の奥さんの方が、関西弁でなにこれと、笑ってたのがなにやら象徴的であります。
 
 友達の家でビール片手にツッコミながら見る映画フォルダに、入れておくよいと思います。