ねこめ〜わく 2
ねこめ〜わく、人間は何を考えてネコを進化させたのでしょうか。
いくつかヒントはあります。
ネコ文明に干渉しないよう近寄らないようにする。
人間を尊敬し、かつ従順であるように動物を設計し、進化させる。
技術を使ったり、知識を得ることはできるようにする。
ネコ独自の文化を創るように仕向けてはいるものの、人間への憧憬の念が同時に埋め込まれているのは見逃せません。
これはネコ独自の文化を回収するためなのではないでしょうか。
では、なぜ回収しなければならないか。
これが竹本泉のふつう世界であるなら、わざわざ星を明け渡してえなければならないようなものは限られてきます。地球コピーの謎を解く、古代火星技術の取得です。もしくは消えた三角人、スターピースなんかもあるわけですが、これはのんのんじーでないと明かされないのでここでは出てきません。
で、たぶん、失われた火星技術がこの地球に残ってるとこまでは、地球人は突き止めたんじゃないでしょうか。でも、見つけられなかった。
そこで、猫たちにそれを探させてるのです。
なぜ、猫たちか。
人間視点で見つけられなかったからです。なので、独特の猫視点を必要とした。
あるいは、地球人が、技術取得の「資格」を失効している可能性もあります。これに似たケースは、『乙女アトラス』での火星人エピソードや、のんのんじーのスターピースでも語られています。でも、人間がだめでも、人間ではなくかつ、人間に従順な猫ならルールに抵触しない可能性がありますからね。これじゃないでしょうか。
うさぎも人間に絶対的な忠誠を誓ってますね。微妙な調整ができてないみたいで、猫・うさぎ間で戦争になったりしてますけど、いろいろなところで進化させて回ってることがわかります。
あ、これも重要な要素だと思います。
つまり、ここ以外にも、うさぎがいる星があるし、うさぎ以外の星もあるってことです。
そうすると、疑問が。
どうして、猫だけ、地球に残ってるのか。
答えは、「地球はここだけではない」ということです。
複数の「地球」が発見されたので、人間はそこへ移住していったのです。そしてそこに進化させた猫やうさぎを置いておいたのです。
ちょっと知性化戦争みたいな要素もあるとは思いますけどね……。