暗黒太陽の浮気娘

暗黒太陽の浮気娘 (ミステリアス・プレス文庫―ハヤカワ文庫 (10))

暗黒太陽の浮気娘 (ミステリアス・プレス文庫―ハヤカワ文庫 (10))

 1989年に購入して、ずっと積読だったんですが、この度、ようやく読み終えました。おめでとーおめでとー。
 SFファン交流会のとき、どなたかがこれと、別冊宝島の話をしてたので、ようやく読む気になったのでした(後者は立ち読みしただけです。SFファンって、怖いんだなあと純朴な若者は思ったものです。昨日のブログの出典はそれだったはず。)。
 SF大会でファンタジー作家が殺されるというお話。
 どんなトリックが使われてるのかな、わくわく ・・・・・・という期待は率直に言ってむくわれることがなく、殺人事件も中盤を越えてようやく起きます。
 SF大会にいるファンたちの奇妙な振る舞いを描写するのが主目的なのです。
 とはいっても、その作者の視点はユーモアを交えた愛情にあふれるもので、読んで不快になるようなことはなく、読後感も非常にさわやかです。
 
 原題は”Bimbos of the Death Sun”。イメージ検索すると3種類のイラストが出てきますが、そのうち2つはいかにも な感じでなかなかステキです。
 
 ただ、これでSF大会がどんなものか伝わるかというと、いささか不安です。