夏子の酒 蔵人
待望のコミックスがようやく出ました。
『夏子の酒』を描いた尾瀬あきらによる日本酒漫画の第3弾。
日系アメリカ人であるクロードが、自分のルーツを捜し求めて、島根県(鳥取と山口に挟まれたとこです!)松江市を訪れ、幻の酒 神在の再現に挑む というお話。
10月は神無月といいますが、松江の場合はそうではなく神在月といい、このお酒はそれに由来するわけです。
松江で育ち、父方の実家も、母方の実家も、酒屋(売る方です。生活雑貨も扱うような古いタイプの店でした)だった自分には、夢のような漫画。
子供のころはお酒は嫌いで、大人になっても絶対に飲まないと思っていましたが、『夏子の酒』で認識を改め、飲むようになりました。
父方の酒屋はもう、閉めましたし、母方の実家も早晩 やめることと思います。最近も出雲の造り酒屋が一軒 つぶれたと母から聞きました。赤字続きで、最後は杜氏もいなく、他社の酒を自社レーベルで販売していたようです。
そういった背景があるだけに、クロードの前途が多難であることは容易に推察されます。がんばれ、蔵人。
本編は、どじっこヒロインの成長を描いてる・・・・・・一方で、幼馴染の酒屋跡取り息子、アメリカからやってきた日本酒ファンとの三角関係を描いたラブコメでもあります。
たびたび訪れる危機とその回避のうまさも見事。ベテラン漫画家の話運びを存分に楽しめます。お試しあれ。
・・・でも、松江の女子高生のスカートはあんなに短くないと思うんだ。
- 作者: 尾瀬あきら
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/10/30
- メディア: コミック
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