ランドル・ギャレットとのこと

 古典を読むことについて。
 SFを読むとかミステリを読むとか、所詮、娯楽なんだから無理をしてまで古典を読むことはない という意見があったとして(ギャレットの件は微妙に違うと思いますので)、それに対する反論としていくつか。
 まず、生き残ってる古典はそれなりの価値があるものばかりです。面白い作品である可能性が非常に高い。だから、本を読むのが趣味という人なら、古典という源泉を見逃すのはもったいないです。そういうひとこそ読んでおくべき。
 次に。古典はいろいろ応用されたり、ネタバレされたりしやすいのです。『ABC連続殺人事件』『アクロイド殺し』などが有名なとこですが、ミステリに限ったことではなく、例えば、DIOのスタンドの正体とかいろいろ楽しみが損なわれてしまう可能性があって、その可能性は時間とともに高まっていくのです。だから読んでおくべき。しかも、早く。
 あとは、古典が読まれてることを前提にかかれたものがあって、しかもその知識がないとまるで違った話になってしまったり、楽しめなかったりすることがあります。だから、古典を読んでおくべき。
 といったところ。
 趣味なだけに、深く楽しもうと思ったら時間もお金もかかりますし、必ずしも面白いことばかりではないでしょう。
 でも、それがまた「楽しい」のです。
 ですから、古典を手に取りましょう。
 最後にひとつ。古典を読むことの効用に「モテモテになる」、というのがあります。
 あなただって、SF古典をばりばり読みこなして、かつ声優であったならば、私から求婚されること請け合いです。
 
 
 そんな古典。
 実際、とっつきにくそうでも手にとってみたら、ものすごく面白いかも。
 例えば、『指輪物語』『銀河英雄伝説』などなど。今なら『宇宙戦争』『透明人間』。
 
 ちなみに特定の本を人に薦めるのはどうかというと、どうなんでしょう。
 そもそも私自身はどうなんだろう。
 
 あと。
 こういったものはなにも、ミステリに限った話ではなく、SFでもある話です。
 方程式ものを読んでいったり、代理戦争ものを調べていったりするとそこにいろいろな発見があったりします。
 新城カズマの新作にはちょっと、これに似た要素がありますね。
 
 そこで新城カズマのお話。
 某所で、ほめられてましたけども(以下次号)。