屍者の帝国
- 作者: 伊藤計劃,円城塔
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2012/08/24
- メディア: 単行本
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おそるべき伊藤計劃再現度。悪ふざけ とインタビューでおっしゃっていましたが、そのレベルが高いですのう。もともと伊藤計劃作品が本気なのか、悪意のある冗談なのか区別がつかないんですが、そこもきっちり再現してあるので感動すべきなのか、大爆笑すべきなのか多いに迷います。伊藤計劃長編2作が、まったく、同じ構成なのをこちらでも抑えてて、ちゃんとワンパターンにもなってます。生前は、本作で、初めてそのワンパターンを抜けるかと期待してたんですが、こうなった以上、そこを外れちゃダメで・・・。生きていればきっと、伊藤計劃はツイッターを利用したと思うんですが、そこもちょっと再現してる感じがあります。あれこれネタを見かけるのですが、ネタバレになります。ここら辺だろうと思うのは、伊藤計劃作品、ドラキュラ紀元、リーグオブエクストラオーディナリージェントルメンとアラン・ムーア作品、映画 リーグオブレジェンド、映画パトレイバー1と2、一連の神林長平作品、ストライクウィッチーズ、意識は傍観者である、魚は痛みを感じるか?、テッド・チャンのインタビュー、ディファレンス・エンジン、スチームパンクとサイバーパンクについての論考 などなど。メタルギアと神林長平は通底してる感じでどれとは言いづらい。ああ、あと円城氏が気にしてた小島監督の35才最高傑作説、メタルギアのテーマ(ソリッドシリーズの1作ごとのそれ)が示したものと、次世代であるムラシュウと伊藤計劃。アヌビスZOEとHD版アヌビス、円城塔コメントなど、大変グルグルするので、岡和田さんがどう読んだか話を聞きたい。
アララト山と進化というのは、安彦良和『クルドの星』は意識されてますか?
MGSのテーマは『次の世代に遺すもの』。村田周陽(1970)、円城塔(1972)、伊藤計劃(1974)。ここら辺はちょうど、ファミコンブームとガンダム直撃世代。小島監督が自分の跡を継ぐものとして伊藤計劃と村田周陽を考えていたのは、なんとなく分かります。とくにナンバリングタイトルはもう、引き継いで自分は別のものを作りたいと何度も言ってますが、結局 自分が監督してます。MGS4では村田周陽と共同監督・脚本。ノベライズは伊藤計劃。村田周陽 単独監督作はアヌビス1本だけで、すでに9年前。
ジョン・ヴァーリィは入ってますか。「■」は意識してますよな?