ビブリオバトルは進化!
ユーストリーム中継があったので、顔を隠すのに、Tさんから、サングラスを借りたのですが、かけてみると意外にストレスがあって、しゃべりづらい。
結局、素顔で語ることにしました。
ジャンケンに負けたので、トークはラストになりました。
1)カズさん
2)V林田さん
3)あらま草さん
4)u−kiさん
5)えんじ
このような順番でした。
この中で、u−kiさんはほとんど面識がないのですが、『サターン・デッドヒート』『戦闘マシーンソロ』が好きで、軽妙なトークに定評があるのは知っていました。「あの人のSF紹介は面白い」という話が、うわさになるくらいですから、相当のものです。一番の強敵だと思っていました。
で、実際に話してみると、明らかにものが違う。
準備不足だとおっしゃってましたが、これは、それで戦えるスタイルがすでに身についているのだと推察。
バトルが始まってみると、危惧したとおりでした。
見た目よりは緊張しているようでしたが、かなりハイレベルのトークで、笑いをとる と、興味をひく を高レベルでやっていました。
SFビブリオバトルに参加 - u-kiのwebスティッキーズ
ここに、その内容が紹介されています。
さて・・・。
私の場合は・・・。
えんじです。
今回は「進化」がテーマということで、王道『2001年宇宙の旅』のコミカライズ版を持ってきました。
これは、当時、マーヴル社が出版したもので、ジャック・カービーが手がけています。
ジャック・カービーを知ってる人は?
(30人くらいの内、2,3人)
カービーはアメコミの神様といわれる人で、キングとも称される人です。
X−MEN、ファンタスティック・フォー、スパイダーマンなどいまでもアメコミを代表するようなキャラクタは、全部 この人が作ったのです。
つまり、その実力を買われて、この本を担当することになったのですね。
内容は、ほぼ映画そのままです。
こう 薄い本なのですが、あの映画がまるまる1本、そのまま入っています。
HAL9000を解体するシーンなども入っています。そこは主人公の独白なども漫画というメディアの特性上、かなりたくさん書き込まれていて、判りやすくなっています。
さて、この本には続編があります。
『2010年』ではありません。
それが、こちらになります。
ちゃんとライセンシーをとったオリジナルの続編です。
たくさんありますが、第1巻は・・・石器時代の人が最初出てきて、後半舞台が宇宙になって、スターチャイルドになって終わり。
第2巻は、古代に女王がいて、舞台が移ってスターチャイルドになって終わり。
3巻は、いろいろあって、スターチャイルドになって終わり。
中には、スターチャイルドにならなかったケースもありますが・・・。
面白いのはスターチャイルドのその後を描いているところです。
原作では、確か 核兵器を無力化したくらいのトコですが、別文明を訪れ、その行く末を見守ったりするなど、SF的解釈が盛り込まれています。
さて、話が続いていくと今度は、人工知能の計画が始まります。
8巻からの展開がそれで、父から・・・つまり、開発者の博士から人間の顔の形のマスクをプレゼントされたロボットというのが出てきます。
X−51という計画なのですが、マスクを奪われたロボットは暴れて軍に捕まってしまいます。
そこに現れるのがモノリスで、モノリスから力を与えられたロボット、マシンマンというのですが、マシンマンは軍を脱走します。
このあとももう1回だけ、モノリスからの助力があり、ここで『2001年宇宙の旅』は全10巻で終わります。
が、マシンマンの活躍は続きます。
マシンマン という新しいタイトルが発行され、こちらではマシンマンの活躍が見れるようになります。
10号くらいで終わって、ジャック・カービーのマーヴルでの仕事はこれで最後になります。
ですが、このあともマシンマンは活躍して後には、ハルクやスパイダーマンとも共闘するようになっていきます。
こないだ、日本でも翻訳が出た『マーヴル・ゾンビーズ』というのがありますが、こちらはあくまで並行世界、パラレルワールドの話です。
ですが、マシンマンはそのままでスパイダーマンなどに出ています。
つまり。
『2001年宇宙の旅』はそのまま、いまのマーヴルワールドにつながってるんですよ! モノリスの影響のおかげで成り立ってる部分があるンスよ!
さっきの『マーヴル・ゾンビーズ』の話ですが、こっちはゾンビになったキャプテン・アメリカやらスパイダーマンやらがシルバーサーファーやら、ギャラクタスなどを食い散らかし、地球に食べ物がなくなって、今度は、宇宙を食い散らかしに出る というものですが、邦訳は出てないものの続編があって、03ではマシンマンが活躍しています。
我々の、というか本流の世界に、ゾンビがはびこらないよう活躍するんです。ここらへんはロボットならではですね。
ちなみに05では、ハワード・ザ・ダックとも組んでいます。
キューブリック由来のキャラクタと、ジョージ・ルーカスが映画にしたキャラの共闘が見られるんです・・・
というのが、書いてあるのが、こちらの同人誌『2001年から来た男』です。
SF大会やコミケで販売されています。
ご静聴ありがとうございました。
「ええー! 紹介本はそっちなの?」「そです。同人誌です」
なんてなやりとりも。
質疑応答にも。
「モノリスはどんな能力を与えたんでしょうか」
はっきりとは描かれませんが、おそらく知性の上昇とパワーアップです。
「クラークは知ってたんでしょうか」
ライセンシーは正式なものですが、たぶん、知らなかったんじゃないでしょうか。マシンマンのオリジンに当たるものですが、単行本化もされてないのは、いまではいろいろ難しいからでしょう。本国でも相当、入手が困難なようです。
あ、でも、モノリスのアクションフィギュアというのはありますよ。
「星雲仮面との関係は」
いわれると思いました(笑)。
関係ありません。
「マシンマンは、いまでも活躍しているのでしょうか」
はい。
マーヴルの中では、非常に重要な位置づけのキャラクタで、いまでも活躍しています。
最近は、超人ハルクとは違う、レッドハルクというのがいるのですが、これのサポートキャラクタとして活躍しています。
こんな感じでしょうか。
抜けがありましたら、ご指摘ください。
っと。
ひとつ忘れていました。
・・・と、友達が言ってたんです。
もひとつ。
同人誌の作者であるアメコマー菅野さんのサイトはこちら。
chromeでは、ちゃんと見れなかったんですが、firefoxは大丈夫でした。
http://www.geocities.jp/sleepwalkerweb/