萌えの死角

萌えの死角 (ニチブンコミックス)

萌えの死角 (ニチブンコミックス)

 ちょっと気になることがありまして、古本屋で買いなおしてまいりましたが、2巻でなくて、1巻のエピソードだったみたい。
 気になることというのは、・・・ローマを舞台にした映画の話。悪役の人のほうが主人公である男の人を好きなんだけど、全然 わかって貰えないのでかわいさあまって、にくさ百倍になる という話。
 そう見えちゃうのではなく、ちゃんと演技プランとして、悪役の人には実は、主人公を好きなんだというのがあった。でも、主人公にはそのことは伝えられていなかった。
 ・・・ので、ノンケとそれを慕う人に、ちゃんと見える。
 
 ほう。
 
 そのあと、X−MENを見に行ったのですが、マグニートーさまとエグゼビア教授との関係が、それを髣髴とさせる内容でして、ふむふむーと。
 実際。
 年末にアメコミ関連の本を、コミケに買いに行くと、資料系は少ししかなくて、X−MENふたりのいちゃこらを描くブースがその2〜3倍はあった と、いいます。
 
 むー。
 あ、でも、私にもマグニートーのらぶらぶ光線は見えました。
 
サターン・デッドヒート (ハヤカワ文庫SF)

サターン・デッドヒート (ハヤカワ文庫SF)

 さて、それで、『サターン・デッドヒート』です。
 ホワイティとバディルの仲のよさがどうも、そう見える という話がありまして、読み直してみたのですが、うーん、否定できないところはあるのですが、ちょっと違うかも。
 詳しくは2巻を。
 
 あと、この本のどこがそんなにいいのか という話もいただいたのですが、いくつかありますけど、そのひとつが「本物」がたくさん入ってるとこです。
 凄腕宇宙船パイロット というものの描写が、ものすごーく、細かいんです。
 ほかの人と比べて、こう。
 とか
 数字でいうと、こう。
 とか、すごさの描写方法はいくつもあるのですが、そういう安易な方法ではなくて、パイロットがすることをみっちり書く事で表現してます。それが、また、真空だけ と思われがちな宇宙を濃密な空間に置き換えてるのです。
 そういうのが、いいなあ と。
 漫画でいうと『ダーク・ウィスパー』の海描写でしょうか。
 あ、ジャンルとしては違うと思います。
 もぐりものとして近いので、比較してみると、よい感じ。
 
 もひとつ、本物の例を。
 宇宙人が残していった地図を元に遺物を探し出すのが、この話なのですが、その地図がほんとに宇宙人が残していきそうな地図なのです。
 ここが、ロマンなのです。
 作者の力量と、本気の度あいと、そこから想像される先の展開・・・。わくわくしました。
 
 2巻もどうぞ。
 
 それにしても、なんという映画だったのかな。