キャプテン・アメリカとアメコミの夜

 トランスフォーマー・シリーズは大ッ嫌いなのです。
 ベイさんは、オタクの気持ちが、分かってないのです。
 中2病を発症したことがないはずです。
 
 その点。
 スピルバーグは、しっかりしてます。
 ですから。
 彼のの映画にヒロインはいないのです。
 『スーパー8』は見てないのですが、ほんとにスピルバーグが、いま30歳くらいで録ったとしたら、ヒロインはいないはずです。
 
 キャプテン・アメリカは中2病を発症したまま、10代後半を迎えた若者のもれんもれんとした気持ちを、ものすごーく丁寧に描いてるラブリーな映画です。
 そこら辺、割とストレートです。
 ブルワーカーとかパワーアンクル(みやたけしをそろそろ再評価すべきでしょう?)が、週刊少年ジャンプの広告に載ってる事情を想像すべきだと思うンです。
 島本和彦の『アオイホノオ』でも、主人公が、まんが業界を俯瞰しようとしつつ、同時に 身体を鍛えるシーンが出てきますけど、つまり、男の子はそういうものだと思うのです。
 コンプレックスと、優越感の混ざった気持ち。
 キャプテン・アメリカはそこら辺とてもとても丁寧に描いてるのです。
 
 監督のジョンストンさんは、ヒロインについても理解があります。
 ベイさんだと、ぼきゅっぼんの娘さんがこちらに尻を突き出しながら、バイクを修理してるのですけど、そんなの、お断りです。
 ビッチはお帰りください。
 
 でも、ジョンストンさんは清楚なツンデレを出してくれます。
 外見でなくて、私の心の本質を見抜いて好きになってくれる。
 恋愛経験値は低くて不器用。
 頭はいいのだけれど、それ故に孤独という委員長タイプ。あるいは図書館委員タイプ。
 ジョンストン・・・。
 お前は好きだ・・・。