アレクシア

アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う (英国パラソル奇譚)

アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う (英国パラソル奇譚)

 こちらは、奇跡的にすてきな邦題を付けられた本。
 新しいスチームパンクの流れがあるという話は、SFマガジンで特集が組まれたこともあって、知っていたのですが・・・んぎゃ。
 
 パラノーマル・フィクションだったのですよー。
 パラノーマル・フィクションというのは、おおざっぱに言うと、女の子が吸血鬼や狼男に言い寄られるというジャンル・フィクション。超能力者の場合もあって、書店でいくつか立ち読みしたのですけど、これがまあ、うわさに聞くハーレクインをそのまま超能力者バージョンにしただけという。それならライトノベルと変わらないんでないの? という意見もあるでしょう。
 いや。
 
 もっと性愛描写が濃厚なのです。
 『黄金拍車』よりももっと書き込まれてますかな。
 そういうわけで、本書では、ハヤカワ文庫でも最も濃厚なキスシーンの描写を延々読まされることになったりします。
 ラストもちょっと、ちょっと と言いたくなるくらいの大団円。
 そういえば、立ち読みした本でも、こちらの本でもそうなのですが、妙に そのう、欲望が抑えきれなくなる男性を受け止める という描写が目立ちますな。台風が近づいてくるからとか、月がとっても蒼いからとかいろいろですけれども、こういうのがロマンチックなのかなあ と、首をひねってみたり。
 
 
 
 今度、映画で『赤ずきん』というのがやるのですけど、あれもパラノーマル・フィクションですね。
 予告編を見た限りでは・・・
 
 村人が殺される。
 果たして、殺人者は、いや 狼男は誰なのか という話。
 こないだ寒月さんとお話ししたのですが、あれはゲーム「人狼」の映画版ですよなあ。
 
あかつきの教室 1 (芳文社コミックス)

あかつきの教室 1 (芳文社コミックス)

 最近、読んだ漫画の中では、これなんかが毛色が変わってて楽しく読めました。