SFセミナーと、ジーン・ウルフ
今年のSFセミナーは、ほぼこれだけのために行ったといっても過言ではない、ジーン・ウルフ特集。
若島正先生のコマです。
どんな形でやるのか事前に情報はなかったのですが・・・
参考資料であるSFマガジン ほかを回収しに家へ帰ったり。そしたら、本棚のところでこけて、けがをしてしまいました。足下手前に本が積んであったものだから踏み出せず、左腕を本棚でずずずっと、削るような感じで押し付けてしまい、血だらけに。うう、痛いよう。
家にとりに帰った本というのは
ちなみに、手の傷ですが・・・あまりに目立つため、Tさんに、どこの女にやられたのと聞かれてしまったり。
逆に、悪い女に捕まってうんぬんという説明を海の人にしたら、「リアリティがない」と言われたり。
そんな中でのSFセミナー 始まり始まり。
- 作者: 若島正
- 出版社/メーカー: 研究社
- 発売日: 2003/07/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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若島先生の本は、ここら辺を読んでました。
将棋ファンの後輩に言わせると、本業が詰将棋作家で、それだと食えないので翻訳をやってる人とのこと。なんてことを言うんだ、君は。
さて、昼食を終えて到着したときには、もう本編が始まってました。
司会は多分、タカアキラさん。
バックにスライドを映して、場内は暗く、そこで若島先生が「講義」をしておりました。
ご尊顔を始めて拝したのですが、なんだかもう「風采の上がらない大学教授」の1/1見本みたいな感じの方でした。講義は慣れたものという感じであるのに、机の下の、右足がずっと落ち着きがないというか所在なさげに上下してるとことか、文系女子だったらころりとやられてしまうのではないでしょうか。
お話は、ジーン・ウルフについての簡単な説明と大学でどんな風にやっているかという説明から始まりました。
ジーン・ウルフは難解な作家ということで知られる。自分もずいぶん前にアンソロジーの解説などから、これは無理だ と敬遠してしまって、読んでない時期があったのだが、読み始めてみると、そんなことはない。読まなかったことを後悔した。
読書というのは、本と読者本人の中にだけある対話で、そこだけあればいい。読むという行為はそこにしかない。
自分はナボコフの研究で知られるが、例えば、『ロリータ』についていうと、みんな書き出しがいい というけど、自分はそういう人の言葉は信用しない。他者の感想や意見に縛られすぎてて、自分で読むという行為にいたってない。
さて、大学での授業だが(ここでスライドが変わる)、短編を使ってやっている。短編をOCRソフトにかけて、その短編を生徒にメールで送る。毎回、担当者というのがいて、彼らがメモを作ってくる。メモの内容は、何が面白いと思ったか。どうして面白いと思ったかといったようなことを書く。これは、例えばディックの最初の短編。右が学生の書いたメモ(小さくて見えませんでした)。
先日、古いメモを探したところ、京大SF件の***くんのものが出てきた(会場の隅で小さな笑い声がいくつか聞こえました)。さらすようなまねはしないが・・・。
と、まずはここまで。
メモはまったく取ってないので、記憶に頼って書いてます。記憶違いは指摘していただけると助かります。
でもでも、これって、
Twitter. It's what's happening.
若島さんの昼間のウルフ企画はあまりにすばらしかったので、文章化の可能性を打診したんですが、すでに予定が決まっている模様。なら、サンデル教授にならってDVDを売り出すのはどうか。乱視読者の英米文学白熱教室。
と、大森望氏がおっしゃってます。
そういうことなので、それまで待つのも手かと思いますよ、らっぱ亭さん。というか、いらしてたかと。
それに、だれかほかに、レポート書いてる人はいないのかな。