ノンストップ!

ノンストップ! (文春文庫)

ノンストップ! (文春文庫)

 題名通りのノンストップ・アクション。
 何年も連絡を取ってない昔の友人から電話がかかってきて、「何々?」と出てみたら「お、お願いだ殺さないでくれ」と電話の向こうから追い詰められた友人の声が。しかも、その友人が、なぜか自分の住所を加害者に教えたあと、撃ち殺されてしまったのだった…。
 
 テンポはよいのですが、クーンツを読んだりした自分には、ノン・ストップ!と言い切るほどかしら と思えます。
 非常に礼儀正しいまっとうな本でいびつなとことはない。
 主人公の判断も、序盤から納得がいかなくて、もっと警察をうまく使えば…ねえ。
 
 ずーっと、ついて回る違和感は主人公に、なぜ、電話がかかってきたのか という部分に原因があります。
 これは作中、ずーっとついて回るので、最後に、こう あきれるくらいびっくりするような、っどーん!! という理由が明らかにされると、バランスがよくなると思うんですがのう。