2001年から来た男
「にせんいちねんからー来たー 男がー♪」
愛と勇気を教えてくれるわけではないのです。
SF大会、TOKONにてアメコマー菅野さんから「2001年から来た男」という同人誌をいただきました。
たいへん面白かったのですが(隅から隅まできっちりというわけではありません。ごめんなさい)、この魅力をうまく語れるかしら…。
今年は2010年。
2010年といえば、『2001年宇宙の旅』の続編です。
…続きが、映像化されませんがそれはさておき。
そう言えばあの年のアカデミー賞は確か、キャメロン&カードの『アビス』とクラークの『2010年』が争ってたような記憶が…。
ああいや、さておき。
マーヴルで『2001年宇宙の旅』はアメコミになっとるのです。
ご存知でしたか?
担当したのが、ジャック・カービー。
げええ!
アメコミ世界の神様的存在のカービー様、そんな仕事を…。
日本でいえば、手塚治虫クラスですよ。
そんな人が、こんな仕事を…。
そういえば、手塚治虫も『2001宇宙の旅』にスタッフとして参加しないかと、誘われてましたね。
ああいや、そんなことも、さておき。
とにかく、神様の手で『2001宇宙の旅』はアメコミにされたのです。この同人誌では、映画、小説、漫画の手法の違いから生じる差異についても細かく検証してあるので、読み甲斐がありますぞい。
ああいや、さておくんですってば。
で、1話はいろいろと読みがいがあるのですが、2話からなんだか妙なことに。
か、カービーさん?
進化をたどるのは分かるんですが、女悪魔のヴィラって。
だれ?
そして、5話くらいになると、「三つ目で牙が映え四本腕のひとつにビームガンを持った恐ろしげな宇宙人が迫る」という展開に。同人誌にはその図版も載っていますが、えっと、東北地方にこれの亜種族がいませんか? ちゅうくらいのおどろおどろしいデザイン。
いいのかなあ、クラークさん、おこんないかなあ。
そんな調子で、説明が続くのですが、実は、この同人誌は、アメコミヒーロー マシンマンの同人誌なのです。
マシンマンはそのボディに様々な機能を備えたスーパーヒーロー。
『2001宇宙の旅』で登場した後、カービーさんのおかげか、独立誌を持つまでに出世。超人ハルクやら、スパイダーマンとも一緒に活躍したりするようになるのです。
ううむ。なんてことだ。『2001宇宙の旅』と『スパイダーマン』に関連性があったとは。
そして。
神様、カービー先生のマーヴルでの仕事はこれが最後になってしまうのです。
なんかまあ、無理もないような気もしますが、実際のところどうなのでしょうな。
どうなのでしょうな、と思った方。
明日、13日金曜日に、コミケで、この同人誌は販売されてます。
http://www.geocities.jp/sleepwalkerweb/summerevent.html
東地区"ユ"ブロック-21bにて。
えんじは…くすん。
その日は仕事なのです。
とまれ、『2001年宇宙の旅』が好きなSFファンの人は、買って損なしです。ぜひぜひ。