超人ロック

超人ロック 嗤う男 (1) (MFコミックス フラッパーシリーズ)

超人ロック 嗤う男 (1) (MFコミックス フラッパーシリーズ)

 「嗤う男」の意味はまだよく分からないのですが、今回はレースものです。
 ひさしぶり。
 「アストロ・レース」以来。
 
 ロックさんは今回は、最初っからとっつかまってて、洗脳されてます。や、その作業中なのですな。ロックは催眠暗示をかけられるのが好きなのかも。
 んで、レースのパイロットとして活躍するところになるのですが、ふたクセあるキャラばかりでロックさんもたいへん。常勝のチャンピオン、チャンピオン派のメカニック、レースの興業を支配する資本家と、パイロットを供給する団体などなどが、それぞれの思惑で動いてて、バランスが危ういのです。あ、でもちゃんと物語のまとまりはあります。
 いや。
 うん、”ある”どころではないですな。
 やあ、やあ、このバランス感覚、構成力はすごいっすよ。
 エンタテイメントの教科書のような造りです。
 
 ほんとです。
 あの、『スター・ウォーズ』のエピソード1のレースには不満しかないのですが、あれのなにがどういけなかったのかよく分かります(…判ったような気になれます)。
 あ? 「エーリアン・スピードウェイ」シリーズだ? 帰れ! お前は帰れ!!
 『CANNONBALL〜ねこねこマシン猛レース』はいいが、お前がここを通ることはゆるさん!
 
 
 お話を戻して。
 
 時代はロック年表では最新エピソードっぽく見えます。
 ロックさんは今回、超能力を封じられているのですが、おかげであんな拷問こんな拷問とよりどりみどり。今までとは趣向の違うエッチなシーンもあってたいへん満足いたしました。ふふふのふ。