SFセミナー ファン交流会出張版

 時間・空間を縦軸に。
 横軸を…なんでしたっけ。ハッピーエンドとその逆でしたか、そんな図が用意されてのトークショウでしたよ。
 
 

時の娘 ロマンティック時間SF傑作選 (創元SF文庫)

時の娘 ロマンティック時間SF傑作選 (創元SF文庫)

 中村氏のお話。
 最初出してたりストは全然違うものだったらしいんですけど、企画が全然動かないので、まあ、なんといいますか。大衆とか世の中に迎合したわけですよ。あんなもの出したかったわけじゃないですよ。感動したとか言われると、けっ! とか、思ってしまう みたいなもう…。
 すんごい吼えてました。
 がおう、と。
 んで、読者からの感想で「どこがロマンティックなの?」というのが多かったそうなのですが、あれは「男のロマン」とかいうときのロマンなわけで別に、ロマンス的な意味では使ってないのだ。とか。
  大森望氏のお話。
 同じネタのSFで並べちゃうとかわいそうな話とかは、外したとのこと。
 机の引き出しに時空を越えた手紙とかはよくあるネタなので、えと…原典を出したとかいう話でしたっけ?
 映画にもなった乙一の短編も入れるなど、読者層も考え、バリエーションには気を遣ったそうです。
 いまは、読書の時間というのが学校でもうけられているそうで(中高?)、そういうのをマーケットとして想定。
 
 出来映えにはなかなか、満足してたみたいなんですが
「同じようなネタが並ばないよう、バリエーションには気をつけましたけど、読者から”なんで悲恋ばかり? ハッピーエンドの話がもっと入っててもいいのに”という手紙が来て、正直、その視点はなかったなあと。盲点でした」というのには笑ってしまいました。
 
 山岸氏はこれから出す本とかの話もあったのですが、どこまで書いていいのか分からないのと、時間が経ったことでさっぱり思い出せない…。うむ、今回の話に被る短編集がまだないから仕方がないのですが、ふふ。何か出るらしいですよ。楽しみですな。
 
 
 あとはもう、「たんぽぽ娘」を入れれば売れるが、それはどうかとか。あんな気持ち悪い話はないだとかもう、大森氏と中村氏がいろいろ悪口言ってました。
 
 
 
 が、私もあの話は、どうかなー と思うのですよ。
 
 
 …あ! CLANNADに引用されてるのか! なるほど、それはとっておきの弾ですね。入れれば、売れること間違いないではないですか。いつ出るとも知れない河出書房版のヤング短編集は諦めて、いさぎよく何かの短編集に入れるのもいいかもしれませんぜ。
 
 
 
 
 
 ちなみに、暴走はとどまるところ知らず。
 恋愛、セックス目的でタイムマシーン使うの禁止ー!! と、叫んでる人がいました。
 ふと、ビッスンの短編を思い出す私。
 …。
 …あれは、うん、芸術品を持ち帰る方が主目的だったからOKだ。さすが、ビッスン様は違うね。
 脱がすのにはテレビ、というのもいかすぜ、ビッスン!
 
  ちなみに、古本屋で先週、購入したこれも、「どこがロマンティックじゃー!」というロマンティック詐欺でした。星新一とかはじめ、ひどい話だらけですよ。