書評の世界
私は、大森望批評に全面的信頼を置いてます。
今月の『本の雑誌』でも圧倒的な量をとりあげています。
書評の価値が、読書の指針としてのものだとしたら。
書評を、おいしいラーメン屋の紹介に例えますと、量と質と両方抑えないといかんと思うのです。そういう意味で、大森望が日本ではナンバーワンだと思うデスよ。
書評ですから切り口、というのもあります。
そっちでは、例えば、北村薫が優れていると思うのですけど、リアルタイムで自分が楽しめそうな本を探してる人の需要にどこまでマッチできてるかというと、疑問が生じるのであります。
ですから、私の評価基準でいう最悪の書評は、
・情報が不正確
・量が少ない
・切り口がありがち
しかも、読んでも面白いかつまらないかさっぱり分からない書評です。
そういうのは、読書のガイドとして役に立たないです。
文学的な意義とか何かそういうのはあるかも知れないのですけども、私が求めているのはそれではないのですよ。
ちなみに小説以外では森山和道氏の書評を参考にしています。
あ、瀬名秀明もかなり参考にしてます。