ねこめ〜わく

 竹本泉世界では、技術としての時間移動はありません。
 一方、平行世界移動は市井の科学者が発明・発見できる程度のもの とされています。
 ただし、地球ほど大きなものを移動できるかというと、これはたぶん無理で、そこがロストテクノロジーに入っているのでしょう。
 
 そして、もうひとつ。
 さよりという超能力者が、ヘンリヒ達のいるネコ世界を訪問しています。
 彼女の超能力というのは平行世界移動能力で、時間移動能力ではありません。
 
 ……つまり?
 つまり、ヘンリヒ達のいるネコ世界というのは遙かな未来ではなくて、ひょっとすると百合子達がいるのと同時代の平行世界であるかもしれないってことです。あるいは同じ世界に持ってこられた地球の一つであるかもしれません。
 いずれにしろ、百合子はネコなしで行き来できるようになる可能性があります。
 
 
 
 
 そこから考えられるエンディングを二つほど。
 1)行き来している内に、転移体質になって、自力で行けるようになる
 2)平行世界の移動を繰り返しているが、独特な方法で移動していたため、10年ほどかかって、超能力者 兼 次元管理官であるさよりに発見された百合子は、ふたりともがかつて訪れたことのある世界であるネコ世界へ移動できてしまう
 
 ……。
 後者は、竹本泉世界ではないかも。
 
 ところで。