ミスター・ブレイン

 「下品」と表現しているブログを見ました。
 なるほど!
 
 今週のミスター・ブレインは記憶障害の青年を描いたものでした。
 話はなかなか良いと思うんですが、ディティールがイケナイ。
 
 「下品」という表現に賛同したのは、要はいいとこ取りで、いいかげんで、志が見られない ということであります!
 例えば、研究所の描写。『24』と、『BONES』から引っ張ってきていて、そのままじゃないですか。そこはもう、「その次」を目指すか、新しい表現を出すべきとこまで来てます。脳の立体映像を見せるシーンがありますけど、あのシーンに「何て効率が悪いんだ!」と、思った人は多いはずで…。あのー、ドラマでよく検索シーンが出ますよね。犯罪者のデータを検索にかけて、顔写真がパラパラ高速度でめくられるシーン。テレビで見せようというんだから、演出上しようがないとは思うんですけど、それも最初の方だけで、もうすり切れてるのにまだやるのか という陰鬱な気持ちを視聴者は抱えてると思うんです。いや 抱えてないかも知れないけれども、抱えてるんじゃないかな? という予測のモトに新しい表現を目指していい時期なのに、それをしないのが、見てて 大変に辛いのです。
 
 『ナンバーズ』『探偵ガリレオ』の表現と人気の差を、考えれば『ミスター・ブレイン』にOKが出たのもうなずけますけども、それは
 
 
「理解はしたけど、納得はしない!」
 
 
 
 というもので、ありまして。
 いやもう、そこは妥協しようよ、大人になろうよ という声が聞こえなくもないですが…。
 うーん。
 私はテレビドラマにも期待してるのです。
 テレビドラマで『ブレードランナー』を見たいのよ!
 テレビドラマで荒山徹を見たいのよ!
 
 もっとこう、過激な何かを!
 
 あるいは、1周、2周と回ってきた『アルフ』的な何かとかを!