ややネタバレ スター・トレック
スールーのミスター・カトーというのは、日本オリジナルの名前なんですね。
ロシア訛りのひとを、吹替版ではどう翻訳するのか気になります。
『OURS』では、歴史に残る名作として語り継がれるだろう と書かれていました。
そこまで、とは思わないものの宇宙冒険もの、スター・トレックもの、青春ものとしてほぼ完璧な出来映え。
話も絵も音も隙がありません。
デザインは70年代的なSF感を今風にアレンジしてあって、それは例えば女性隊員のミニスカートに顕著なんですが、そういうところ、例えば序盤の宇宙船のアレとかは、抜群のセンスでした。
予告編から想像がつくところは、ほぼ、裏切られず、ここからスター・トレックを見る人も、これまでスター・トレックを見た人もかなり満足できるはず。
スター・トレックの駄目なところというか、おおらかなところもきちんと継承されていて、土星に隠れるシーンとか、偶然に出会った人物が という科学考証のいいかげんさやご都合主義名展開もあります。…が、あきれたりする内容ではない。そこを突っ込む方が野暮という絶妙のさじ加減でした。
畳みかけるようなスピーディーな展開が一番印象に残りました。
ひとつ。
さあ、ここからがややネタバレの部分です。
本作のキモは、リメイクを作ることの難しさをどうクリアするか というところにあります。
単なるリメイクだと思って、私は見てたので、ぬけぬけとそれをやってのける監督の手腕に圧倒されました。