SFセミナー 追悼 伊藤計劃
語り手は主に、円城氏、大森氏、塩澤氏。
小松左京賞で受賞できなかったところから、mixiで円城氏が伊藤氏を探し出す話など。
いつまで経っても原稿を読まない塩澤氏が、年末ギリギリになって円城氏の作品を読み、読み終わる前に本にすると決め、連絡を取った話。
構成を変えてもらおうと伊藤氏に連絡を取ったら、非常にスムーズに進んで、どうやら構成の弱点に気がついていたらしい話など。
しんみりした中でのお話でした。
伊藤氏のメタルギア同人活動については、会場内にいた誰もが把握できてなかった様子。
大学時代 同じサークルにいたという人物からは、博識だったことなどや、その後とあまり変わらないひととなりについての説明。居たのは、例のツンデレ漫画家のブログでも明らかになっているように漫画同好会で、自身もアフタヌーンに投稿し…受賞したんでしたっけ? うろおぼえですが、かなり良い評価を得た様子。これは読んでみたい。
純粋なオリジナルの創作活動に至るのは、なくなる数年前からですが、ここら辺は、創作の意欲はあったものの勉強したり調べるほどメタルギアの亜流になってしまったり、映画を見たり、本を読むのに忙しかったせいではないかという説明がされました。
SF評論家 岡和田晃氏が、氏のブログで、
伊藤計劃『ハーモニー』小論 - Flying to Wake Island 岡和田晃公式サイト(新)
しかし先月、速水螺旋人さんとご一緒して、病院へ伊藤さんのお見舞いに行った際には、ご家族はかなり疲弊しておられた。また、香典の類はお断りしているとのことである。義理不義理が生じるといけないので、家族葬にするという話だ。
ホラーRPG『クトゥルフの呼び声』のRPGセッションに伊藤さんを誘ってみた。すると、二つ返事で快諾をいただいた。その時のプレイヤーには佐藤亜紀・佐藤哲也夫妻をはじめとした豪華な面子が揃っており、思い返せばすさまじい会合であったと言うことができる。
と、その親交について語られていたので、話を聞いてみたかったのですが、その時間は『若手評論家たちと語ろう』に出演中だったため、果たせず…。
や、貴重な証言が得られるはずだったのですが、私の方に勘違いがあってうまくいかなかったのでした…。
無念…。