モーフィー時計…

モーフィー時計の午前零時

モーフィー時計の午前零時

 フリッツ・ライバーに、ダンセイニに、ジーン・ウルフ。ブラウンも、ゼラズニイも入ってるというチェス小説アンソロジー
 それと知らなければSF作家のアンソロジーかと思うくらいです。『変愛小説集』といい、こういうところでSFは欠かせない存在なのだと思いたいのですが、それにしても2大文学賞にSFは縁がないですのう(あのふたりが、それを覆すはずでした。ふたりともが。)。
 
 序文は『博士が愛した数式』を書いた小川洋子氏の筆になるものでした。なんでも最新作がチェスものだったからだそうですが、少年とチェスの組み合わせが如何に素晴らしいかを、様々な萌えポイントを上げて説明しているところで苦笑してしまいました。冗談めかしてもいますが、きっと本気なのでしょう。
 
 『ボビー・フィッシャーを探して』をまだ見たことがないのですが、そろそろその時期なのかも。
 
 野尻氏のクレギオンは、あの親和性を考えると、そのままアンソロジーに収録してもいいように思えますが、ひいき目に過ぎるかしら。
 
 
 
 
 
 
 ところで。
 図書館から借りてきたので、帯の内容が気になります。