ガンダム00

 ガンダム側勢力の主要人物ほぼ全員がようやく、戦争を影でコントロールする存在があることに気がつく…
 という戦術、戦略の根本的な転換を迫られる事態があったのですが、「でも僕らは今のまま、続けよう」という致命的な判断ミスが、あっさり行われてました。これは痛い。ということで、ますます、事態は混迷の度合いを深めていくのでした。
 
 SF的言い訳を用意してあるとすると、戦略でなく、戦術予報士しかいないという状況がそのまま罠で、イオリア・シュヘンベルグによる「歴史介入」が今も継続していると見るべきでしょう。
 ネーナへの「特別ではない」というのは、今後の裏切りの伏線。”ガンダムマイスター”の選別基準を知ってての発言でしょうが、ここら辺がどう処理されるか見物です。
 
 
 
 
 上記の判断ミスの件ですが、痛いな と思わせるのは、この後、話の盛り上げ方が難しいからです。
 『マップス』の長谷川氏のパターンだと、ここは一旦、戦力の再チェックをして、最終的な目標を確認の上、次の手を打っておくべきところ。判断ミスが原因だと、クライマックスに敵を責める(誤字にあらず)ことが出来ない。
 富野監督の場合だと、こういう性格だから、情念に振り回されて、という描写を事前にやっておいて、混乱の過程を存分に見せます。そこが視聴者の見たいとこになってます。
 それで、このどちらでもないのに判断ミスをしたと考えると…
 
 制作者側に、そういう状況を表現できる能力があるのに、あえて判断ミスという展開にさせたとすると…