ダンジョンRPG小説
11/30までに読んで、紹介するとサインがもらえるという企画。
ぎりぎりで読み終えましたので、紹介。
- 作者: 林亮介,津雪
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2008/11/15
- メディア: 文庫
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また、wizもアトラス版を10〜20時間程度遊んだのみです。
京都に現れたダンジョンに挑む人々を描いたもので、群雄劇。
地の文で書かれているところもありますが、SNSとおぼしきとこに書かれた文章であるとか、メールであるとかが八割以上を占めます。
死亡率14パーセントというダンジョンには、週末だけ挑むサラリーマン冒険家もいれば、毎日挑む職業冒険家もいます。しかし、前述の死亡率から分かるように、仲良くなったと思ったら、数週間後にはその人はいなくなっているのが当たり前 という世界。無邪気な若者がそこにだんだんと慣れていく様が描かれます。
青春もの。
文章は、非常に丁寧で、シチュエーションがこれほど特異でなければ、そのまま普通小説も今すぐ書けるのではないかと思えるレベル。最近のライトノベルには珍しい みっちり書き込まれた文章になっています。
漫画『おひっこし』に例えている人がいましたが、なるほど、そう そんな感じです。
地下で怪物を刻み、人の死に慣れつつも同時にそれを嫌い、帰りにブックオフで漫画を買って帰る と、そういうハードな日常が淡々と描かれていきます。
上中下巻の3部構成ということですが、全体を貫く魅力的な謎というものに思いあたりません。
なので、あと2冊あるというのには、ちょっと首をひねってしまいます。
あと、wizとの関係についてですが、自分に分かる範囲では、あまり世界観は持ち込まれていません。魔法使いの存在やダンジョンの様子などは、独自の世界観でもってうまく説明されています。
なので、wizが好き という人、帯にもある「隣り合わせの灰と青春」というフレーズに強く心を引かれる人は、そっち方面で期待すると肩すかしなので注意されたし。
そうそう。
先週、古本屋を2軒回ったら、2軒とも『砂の王』が105円で売られててびっくりしました。
後に『アラビアの夜の種族』に取り込まれたウィザードリイ小説です。
- 作者: 古川日出男,小島文美
- 出版社/メーカー: アスペクト
- 発売日: 1994/03
- メディア: 文庫
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- 作者: 古川日出男
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/07/01
- メディア: 文庫
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隣り合わせの灰と青春―小説ウィザードリィ (集英社スーパーファンタジー文庫)
- 作者: ベニー松山,緒方剛志
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1998/12
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ひと夏の経験値―ファイナル・セーラー・クエスト (ログアウト冒険文庫)
- 作者: 火浦功,竹本泉
- 出版社/メーカー: アスペクト
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