ジャンパー

 突如テレポート能力に目覚めた少年が、その能力で女の子にいいとこを見せたりするのですが、超能力者の存在そのものを危険視する団体に命を狙われるようになる……。
 この映画には、原作が二本あります。それぞれ、主人公と副主人公を描いたもので、だいぶ内容は忘れましたが、ずいぶん、テイストが違う。
 小説では、かっこわるい ちょっとオタクよりの本好きな主人公が、高校時代に能力に目覚めて以降、その知識を生かして、うーん 最後はテロリストと闘ってた気がします。
 副主人公の方は、幼少の頃に能力に目覚めたものの、そのせいで家族や、身近な人間を殺されてしまい、どんどん孤独になっていく けれども、希望を捨てず、勉学に励み、常に自分を磨き、自分の愛する人々を守ろうとする という話。こっちは、能力を持ってしまったが故の不幸がてんこもり。それでもめげない主人公というのが読みどころで、読後感の良いスタンダードなジュブナイルもしくは、その子孫になってます。
 
 映画はそういうのとは全然、違って、キャラクタの性格も話運びも別物です。
 お気軽超能力アクションになってます。
 いかにもなハリウッドテイストで、そういうのが見たいんだ! という人向き。原作ファンには向きません。そもそも主人公が美形でどうするんだ!