確率の話でございます

運は数学にまかせなさい―確率・統計に学ぶ処世術

運は数学にまかせなさい―確率・統計に学ぶ処世術

 うっ、と一歩引いてしまう題名ですが、あ、いや、表紙もそうですが、中身はかなりまっとうです。
 
 クラークの『渇きの海』の中で、誕生日が同じ人がいる確率の話がありまして、これの計算方法が謎だったのですが、本書でようやく分かりました。
 コリン・デクスターの『キドリントンから消えた娘』だったと思いますが、性別は男性、赤い車に乗っていると、どんどん条件を狭めていく話がありましたが、これにも似たような話が載っていてたいそう面白く読みました。
 ただ。
 直感的に納得がいかないのが、”モンティ・ホール問題”。
 ええっ、と思ってしまいます。
 シュレディンガーより納得がいかない。
 せめて、私が選んだのは1/2だった ということにまかりませんか?
 
※ 補足:キドリントンでなくて、ウッドストックの方みたいです。ごめんなさい。
ウッドストック行最終バス (ハヤカワ・ミステリ文庫)

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キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 デクスターのは表紙がきれいなんですよねえ。