再録

しのすけらくご - SFムーンストーン enziの日記
 2007年7月に書いた短文を以下に再録。
 
 
 
 
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禁じられた犯人
 ここで短編をひとつ。

 男はタイムマシンに腰掛けたまま、ピストルを取り出すと、イギリス人司祭の眉間に狙いをあわせ、引き金を絞った。
 硝煙の匂いが深夜の教会にひろがっていく。
「お前がいけないアル。
 お前のせいで、わが国では、本格ミステリが育たなかったアル」

極短小説 (新潮文庫)

極短小説 (新潮文庫)

 こちらの中の一篇を参考にしました。
 さて、この話のどこが面白いかというと・・・。
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 『極短小説』の中の話を参考にしました。
 殺人事件が起きて、皆に疑いの目を向けられた容疑者が
「わたしを? 冗談じゃない。私は執事なんですよ!」
と叫ぶという・・・。
 ノックスの十戒をネタにしたギャグです。
 これを使ってSFミステリが出来るんではないかと考えて書いたのですが、法月綸太郎の最新作も同じような発想なのかしら。
 だとしたら、きっと松江市に住んでた人は同じようなことを考えるのでしょう。
 
 誰も突っ込んでくれないので、書いてみました。