わたし
最近、鞄の中には森博嗣のミステリに関する本とスペアナの解説書が入ったまま。
連休明けにしばらく本を買ってなかったことに気がついて書店に立ち寄ったのですが、新刊が出てない。
がっかり。
そこで、ふと 思い立ってポーの詩集を買い求めました。
そこで、ふと 思い出して、柴田 元幸氏の『それは私です』を買い求めました。
以下、ネタバレとオチです。
『それは私です』は氏の、文学論、およびエッセイです。
第一話はいきなり、翻訳ソフトの氾濫とそれによる被害の話。
Googleはいうにおよばず、昨今の翻訳ソフトの躍進にはめざましいものがあります。まず、最初に影響を受けたのは、業務として翻訳をするプロ翻訳家のうち、法律やらマニュアルやらを訳す人。
次にターゲットになる・・・というか、最後のターゲットになったのが、小説の翻訳家。
クリエイティビティな仕事だから無理と思われたのですが、圧倒的なデータベースと翻訳例から導かれる「正確な翻訳」には勝てなかったのです。
ちょうど、ディープ・ブルーがチェスのチャンピオンに勝ったのと同じ構図ですね。
そうして、翻訳家もやがて・・・
というエッセイだと思って、
買って、
読んで、
たのですが、実はショートショート集でした。
久々に、フィクションとノンフィクションの狭間を漂うという奇矯な体験が出来たので、ここで自慢しておきたいと思います。