新しい太陽の書
売れたのでしょうか。
4巻を斜め読みしながら、1巻を再読したり。
某所でも語られていましたが、信用できない語り手 というウルフの手法が、さらに洗練されているというか、強調されているというか。
1巻での最大の謎は・・・
やや、ネタバレに。
1巻での謎の一つがようやく、4巻のラストで明かされるんですが、そこに注釈があるんですな。日本オリジナルの注釈。
読んだ当時、いきなりそんなことが書かれて、呆然とした記憶があります。
てっきり、読者にめまいを起こさせる効果をねらってのものだと思いましたが、今なら全然違う読み方が。
当時は全然、読めてなかったんだなー としみじみ思ったことです。
ジーン・ウルフの読み方 をちゃんと書いてくれなかった当時の解説に比べ、今回の解説はとても親切でいいですね。
http://www.ops.dti.ne.jp/~yama-gat/wolfe.htm
関連リンク。今読むと、「出したいな、どうしようかな」が、全部実現してます。
・・・2004年? またまた、ご冗談を。去年ですよ、きっと。
大森望氏がジーン・ウルフの読み方をどこかに書いてた気がします。
「書いてあることには、すべて意味があると思え」だったような。
ミステリ・ファンの人にも是非読んで欲しいのですが・・・、二階堂氏、森氏の感想をぜひ、聞いてみたいところです(前にも書きましたね)。
身近な人では、のりりんさんに、ケルベロスを読んでいただきたいのココロ。
調停者の鉤爪(新装版 新しい太陽の書2) (ハヤカワ文庫SF)
- 作者: ジーン・ウルフ,小畑健,岡部宏之
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/05/23
- メディア: 文庫
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