感想

 『震える岩』。
 時代劇超能力者もの。
 次々と細かな謎が出てきて、読み手の興味をかきたてて、最後まで引っ張ります。
 そこかしこに「物語が要求しているから」という事件が見られるのが難。名探偵の周りでばかり事件が起きるのはよいのです。しかし、赤穂浪士がらみの事件だけがなぜ、特別なのか という説明が足りません。ご都合主義をうまく隠せてないのです。
 キャラクタ、ストーリーテリングは抜群にうまく、会話文が少ない割りにサクサク読めます。いろいろな人におすすめできます。
 なお、超能力ものといっても、SFとして評価できるところはありません。
 
 『暗号解読』。
 『アインシュタインと爆弾』で語られていたことが、水増しされて語られている感じがして、あまり楽しめませんでした。
 
 『渇きの海』。
 まだ読んでます。
 
 『読むクスリ』。
 かつてのベストセラーだったということで、試しに読んでみました。
 移動時間に読むのに向いていると思います。