ジョジョの奇妙な冒険
そういえば、近所の人はモデルグラフィックスを買ったのでしょうか。
世代的には、私たちに近い乙一。
本作の主人公はメインだけでも3〜4人。見方によってはそれ以上の数の主人公がいます。
作者もすでに30代になり、ジョジョ第4部を読んだことが、そのまま少年期から青年期の思い出となっています。
視点も、複数。
そのころからずっと年の変わらない少年 広瀬コウイチも、視点を受け持っています。
他に親たちの視点がありますが、これはそのまま乙一の・・・と、見ると作者とキャラクタを同一視するな といわれそうなので、そうではなくて、そのとき子供だった人が大人になってると想定した上での視点として入れてあります。
ちゃんと販売層のことを考えて書いてあるのか、乙一がそうなったから入ったのか。
全体的な構成・トーンは、『ブギーポップは笑わない』を髣髴とさせてしまうところがあって、これも興味深く読みました。が、このブギーポップに欠けているのが大人、親たちの視点で、そこには意味があるのだと思います。