ストレンヂア

 ボンズ製作のアニメ映画。
 日本を舞台にした時代劇アクション。
 ひょんなことからひとりの剣士が、子供に雇われ、その護衛をすることになる。しかし、子供を追っていたのは明から来たなぞの武装集団と、彼らに協力している地方の領主…。
 
 傑作。
 
 私の認識では、
 いまのアメリカでのアニメブームの発端は、『獣兵衛忍風帖』。江戸時代を舞台に、ひょんなことから事件に巻き込まれた凄腕の剣士が恐るべき体術・忍術を使う暗殺集団を向こうに戦いを繰り広げるという時代劇アクション。
 山田風太郎系でちょっとお色気シーンもありますが、基本は圧倒的な画力と力強いアクションに支えられた超のつく一級娯楽映画。

 これが大ヒット。
 今でも忍者アクションゲームや忍者アニメ映画が作られているのは、この人気を受けてのものです。獣兵衛はそのあと続編も作られていますが、これは日本ではぱっとしなかった。あくまでアメリカ市場をねらってのもの。くノ一もので出来が良すぎるOVAがひっそり出たりしてましたが、これもおそらくは・・・。
 
 さて。
 獣兵衛で主役を張っていた山寺氏が、今度はライバル役になって登場したのが、本作『ストレンヂア 無皇刃譚』。
 アクションは折り紙付なんですが、脚本も素晴らしい。細かいところまで良くできているので不思議に思いましたが、クレジットを見て納得。『オーガス02』『ポケットの中の戦争』の人でした。
 声優は主人公の少年にちょっと違和感があります。もうひとりの主人公、名のない剣士は『タイガー&ドラゴン』の長なんとかいうひとがやってます。けしてうまくはありませんが、ぶっきらぼうな感じが役柄とマッチしていて、これは非常にいい。逆にアレと思うのが、竹中直人。どこへ行ってどこで使っても竹中直人なので、なぜあそこで使ったのかなぞ。ほとんどタヌキな領主の人は声優の人に力がありすぎてこれもちょっと変でした。
 アクションシーンは・・・。
 ディズニー『ターザン』のジャングル滑走シーンがあるでしょう。日本であれをこえるものは作れないと思ってたんですが、あれを軽々と超えてました。肉とその下にある骨 であるとか、刀がどれくらいの重さ である とかが画面から感じ取れます。見応えありました。
 
 
 
 今日はここら辺まで。
 書き直したりするかも。