異相界の凶獣

 全盛期のファンタジア長編小説大賞の第7回にて櫻井牧『月王』と並んで佳作を同時受賞したのが対馬正治『エルネミアの棺 異相界の凶獣』。
 解説の岬 兄悟が大賞となるひとよりは佳作の人のほうがどんどん書くし、対馬くんはそういう人だろうと予言してますが、滝川羊が念頭にあったんではないかと思えるくらいで、さほどには事実に即してません。ただ、対馬氏がどんどん書いたというのは事実のようです。
 で、本書の326ページにこうあります。

 法政大学の創作同人『ペンタグラム・オーダー』の同志諸君にも感謝します。みんなも早くデビューしなさい。

 そういえば、執筆の時間をとるために転職を重ねている先輩がいると聞いたことがあります。出版社に、小説を送ると、大賞などを受賞できなくても連絡が来て、指導をしてくれる編集がいる・・・・・・とかいう話もちょっとだけ、聞き覚えがあります。きっと、この対馬氏絡みの話だったのでしょう。
 なお、1、2巻のあとがきを読んだ限りでは対馬氏と金原ゼミとの関連は見つけ出せません。
 
 整理すると
 『ペンタグラム・オーダー』出身の作家として
 対馬正治秋山瑞人、それと あと、おそらくは、多岐亡羊がいて、
 金原ゼミ 出身者として
 古橋秀之秋山瑞人、とあと 金原ひとみ が、いるということになるはず。
 
 付け加えるなら、『ペンタグラム・オーダー』はイラスト・編集 協力として古橋秀之が参加していた節があります。本来は漫研の方だったといいますから、ヘルプだったのでしょう。
 また、秋山瑞人のお兄さんが同人誌版「猫の地球儀」のイラストを担当してます。
 といったことをここに今頃書いたのは

2007.04.26(木)19:00〜: 古橋秀之、藤城 陽、秋山瑞人「小説に絵(イラスト)があったって、いいんじゃないか」開催。 会場:ジュンク堂池袋本店内・4F喫茶。入場料:1000円(税込・ドリンク付) 電話予約可(03-5956-6111) 

 という話を聞いたからでありますが、ホントの本音のとこを言うと、金原瑞人翻訳 ニール・ゲイマンテリー・プラチェットの『グッド・オーメンズ』発売中だよと、ここまで持って来たかったのであります、隊長。
 まだ買ってませんが楽しみです。

グッド・オーメンズ〈上〉

グッド・オーメンズ〈上〉

グッド・オーメンズ〈下〉

グッド・オーメンズ〈下〉

 
 
 
 それと、某 大学SF研究会を作ろうとしているふたりのイケメンSFマニア大学生よ、がんばってくださいね とそういう話なのでした。
 ペンタグラムのトレード・マークはハニワニワトリ。
 同人誌を作るのなら、図書館にカット集があるはずなので、使ってやってくださいと友達が言ってました。