ブルーディスティニー2号機

 全然、注目してなかったので、店頭でパッケージを取ってみて愕然。
 以前からだったかもしれませんが、二重関節がひじ、ひざともきっちり盛り込まれ、股関節も可動。完全に新造されたおぼしき肩の上下機構・・・・・・。
 しまつたー。
 芯にするんならこっちだったのです。
 
 さておき。
 2本持ってた愛用の甲丸ダイヤモンドやすりを失くしてしまったので、代わりのものを購入に出かけました。以前のは、たしか、1000円から2000円くらいしたと思います。さびない上、大きさも手ごろ。造形なんたらいうグループ、もしくはレーベルから出てたような気がします。そんなに目詰まりもしなかったはず。
 他にも丸、平のやすりをもっていたんですが、こっちはさびてぼろぼろで、この甲丸 一本しか使ってませんでした。
 
 今回、代わりに買ったのは、『TAMIYA CRAFT TOOLS』の73。「ハードコートヤスリPRO」。半丸・7.5mm幅。2016円なり。
 「クラフトヤスリPRO」を買おうと思ったんですが、ラインナップに半丸(甲丸)がなかったので、こちらにしてみました。クラフトは1本1000円程度。プラモデル用なのです。結局、複数(丸棒、平など)買わなければいけないのですね。
 
 が、銀河に2本とないといわれる伝説の大業物「ハードコートヤスリPRO」は金属・カーボン材・FRPまで加工できるというすぐれもの。また、ダイヤモンドヤスリと違って、目詰まりしづらいように線が多方向に切られているというのが面白い。
 
 プラスチック製の大根おろしは削っているうちに大根側に溝が出来て削りづらくなります。向きを変えればまた、削りやすくなりますが、これはこの溝に対して向きを変え、新たな溝を形成させているために起こる現象です。しかしながら、金物の手製の大根おろしはこういったことはなく、ずっと一方向にすっても切削力が落ちません。
 なぜか。
 手製のおろし金は穴の形状、方向が一定でなく、微妙に異なっているため、大根側に溝が形成されないのです。
 
 おそらく、この「ハードコートヤスリPRO」にも同様の技術が採用されているのでしょう。
 かの銀河剣聖も愛用したとされるこのヤスリは、抜けば星さえも震え、ブラックホールすらその道を譲ったという圧倒的な切削力を秘めているのです。削っても削っても切削力が落ちることのないその姿は、水月拳で高名な轟一番の愛刀 四菱ハイユニに勝るとも劣りません。
 柳生新陰流の秘伝にいわく、新陰流のヤスリは活人鑢。ヤスリは心。
 ひとたび、ヤスリを抜かば、その刃は何かを削らずには納まらぬもの。それはバリのみならず、キットも、翻って己自身もまた然り。
 このヤスリを手にした以上、今後はますますヤスリに精進し、こころしてキットを削りたいものです。 
 

HGUC 1/144 RX-79BD-2 ブルーディスティニー2号機 (機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY)

HGUC 1/144 RX-79BD-2 ブルーディスティニー2号機 (機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY)

タミヤ クラフトツール ハードコートヤスリPRO (半丸/7.5mm) 74073

タミヤ クラフトツール ハードコートヤスリPRO (半丸/7.5mm) 74073