ダンクーガ ノヴァ感想 かつてない極悪主人公
続きでアリマス。
今ある手札から、ダンクーガ ノヴァを解析しましょう。
① ダンクーガは謎の先進科学技術で稼動している
② 紛争地域に行っては、戦況をイーブンに持ち込んでいる
またこのことは一般に知られている
③ ダンクーガ ノヴァのライバルといえるロボットがあり、地球侵攻を企てている
ノヴァは地球防衛のために戦う
④ ダンクーガの操縦者は代替わりする。かつての操縦者が少なくとも4人はいた
こういうことですね。
ちなみに、②の補足をひとつ。紛争が長期化し、強者弱者が入れ替わっただけという例があり、ダンクーガ側はこれを承知しています(していない訳がない)。
で、一番 分からないのが②です。
単純に考えれば、紛争を長引かせるだけ。積極的に戦争に介入して、事態を悪化させるヒーローなんて、いくらなんでもかっこよすぎます。
ここまで極悪非道なことをやる目的はなんでしょう。
a)紛争の長期化が目的
b)軍事訓練が目的
c)デモンストレーションである
d)趣味
思いつく限りではこんなとこ。
aはサイボーグ009のブラックゴースト団。cはパトレイバーのシャフト社。
ただこれは、利益を目的とするケースで、すでに先進の科学力を持っている団体がとる行動とは思えません。
bはどうか。
近いかもしれません。謎の先進技術を所有していることから、これが一番ありそうかも。利益を目的とせず、紛争長期化になることもやむなしとするとしたら、実に血も涙もない訳ですが、それでも実行するというのはよほどの理由がある。思い出されるのがスパロボのDCのケースですね。
で、オフィシャルhpを見ると、ダンクーガに近いライバルロボットが出てきて、地球を攻めるというのは決定事項なわけですから、これなら紛争長期化の正当な理由となりえるでしょう。いずれ行われる地球侵攻に対抗する軍事力・科学力の発展にもつながりますからね。
なので、b説をとります。
dも検証しましょう。
これは、④ 先代の操縦者がいなくなった理由を説明しやすい。でも、その後 地球侵攻勢力と戦う展開が決まってるので ×。
ただ、bについても他にもっと良い方法があるとは思うんです。
すぐに思いつくのは、ダンクーガの量産 ですな。
地球侵攻以上の危機はないわけですから、あらゆる手を尽くすべきでしょう。これをしない理由がない。しないとしたら理由は何か。
Ⅰ コピーできないコアとなるパーツがある
Ⅱ 先進科学技術すぎて、量産に向かない
Ⅲ 実はもらいもので、自分たちで作ったわけではない
Ⅳ たとえ、地球が滅んだとしても自分だけのものにしておきたい
Ⅴ 地球侵攻には、厳格なルールがあり、単体ロボット同士で戦うことが決まっている
どれもありそうです。
ひょっとして、全部かも。
何故かというと、ダンクーガ側は上記、bで戦っているとしか思えず、そうであるなら敵勢力のおおよその内容・行われるであろう戦闘の中身を知ってることになるからです。それでいて、量産しないわけですからね。
で、相手はライバルといえるようなロボットということになってますから。
自分たちのダンクーガが対抗勢力になりえることもあらかじめ承知の上。