大森望せんせいの

 簡単に。
 書評集みたいなのが出てたので買ってきました。
 読んでて思ったのは、今の翻訳者集団世代とその下のライター集団世代というのがあるかな、ということ。大森先生をはじめとして同世代の翻訳家がわっと固まってて、そっからずっとあとに70年代前半生まれの人で、SFマガジンに寄稿していたり、SFセミナーの中心メンバーだったりする人が多いような気がします。
 大森先生が自分と同世代にSF翻訳家が多い理由を翻訳があまり出なかった時代に居合わせたため、としていますが、これと逆に70年代前半生まれの人は中学、高校生くらいにハヤカワSF文庫の全盛期を迎えてるんですね(『ニューロマンサー』『エンダーのゲーム』前後)。他の年なら1位になって不思議でない名作が山のように出版されたんで、ころころっとSF方向に転げてしまったんですなあ(ミステリ的にもファンタジー的にも、ゲームでもアニメでもいろいろあったのですけど。)。
 それで、そういうのが、ずっとずっと続くと思って、SFを追っかけたのですが、ようやく去年になって同じくらいのレベルに戻ってきたのです(えんじ視点)。
 なーがーいー。
 
 ところで、『デス博士の島』まだー(チンチン♪)。