言語学ミステリというのはないのでしょうか

ダーリンの頭ン中 英語と語学

ダーリンの頭ン中 英語と語学

 について書こうと思ったら、ちょうどえんじ@ミステリさんも同じ話題を。
 言語学SFというのはジャンルとして成立していると思うんですが、いくつか思いつくままあげてみます。未読のものもあり。
 
 神林長平の一連の作品
 新城カズマ『星の、バベル』
 サミュエル・R・ディレイニー『バベル17』
 
 短編でもいろいろあるはずです。テッド・チャン筒井康隆あたりがなにか書いてなかったかと。イーガンもありそう。
 
 言語学SFかな? というものだと
 
 ニール スティーヴンスン『スノウ・クラッシュ
 山田正紀『神狩り』

 などを思い出します。ヘンリー・カットナー「ショウガバンしかない」は、対ドイツ人用に開発された歌兵器の話。アメリカで開発されたこの歌の節 歌詞をドイツ人が聞くと忘れられなくなり、最後には気が狂ってしまうという話。だったような気が。

 えんじ@ミステリさんのご要望は「他にも面白い言語小説ってありませんかね? 求む情報。」ということなのですが・・・・。
 言語学SFの代表で面白いのというと、田中啓文!! 
 という見方は多分一般的ではないでしょう。だじゃれと言語学SFは違う! といわれるとその通りなのでありますが、面白さは抜きん出てると思います。
 
 橋本(橋元?)氏の漢字SFなんてのもありましたなあ。
 ああ、言霊系までのばすといろいろありそう。
 
 独自の架空言語が使われている小説というと『指輪物語』『星海の紋章』なんてのが有名。多分。
 オススメは神林長平の『敵は海賊』シリーズ・・・・って、言語SF入ってたかしら。『言壷』あたりがよさそうなのですが、未読なので、大直球で新城カズマの『星の、バベル』をあげておきます。
 『時の果てのフェブラリー』にはチョムスキー文法が小道具として出てきてた気がします。