言語学ミステリというのはないのでしょうか
- 作者: 小栗左多里,トニー・ラズロ
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2005/03/04
- メディア: 単行本
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言語学SFというのはジャンルとして成立していると思うんですが、いくつか思いつくままあげてみます。未読のものもあり。
神林長平の一連の作品
新城カズマ『星の、バベル』
サミュエル・R・ディレイニー『バベル17』
短編でもいろいろあるはずです。テッド・チャンや筒井康隆あたりがなにか書いてなかったかと。イーガンもありそう。
言語学SFかな? というものだと
ニール スティーヴンスン『スノウ・クラッシュ』
山田正紀『神狩り』
などを思い出します。ヘンリー・カットナー「ショウガバンしかない」は、対ドイツ人用に開発された歌兵器の話。アメリカで開発されたこの歌の節 歌詞をドイツ人が聞くと忘れられなくなり、最後には気が狂ってしまうという話。だったような気が。
えんじ@ミステリさんのご要望は「他にも面白い言語小説ってありませんかね? 求む情報。」ということなのですが・・・・。
言語学SFの代表で面白いのというと、田中啓文!!
という見方は多分一般的ではないでしょう。だじゃれと言語学SFは違う! といわれるとその通りなのでありますが、面白さは抜きん出てると思います。
橋本(橋元?)氏の漢字SFなんてのもありましたなあ。
ああ、言霊系までのばすといろいろありそう。
独自の架空言語が使われている小説というと『指輪物語』『星海の紋章』なんてのが有名。多分。
オススメは神林長平の『敵は海賊』シリーズ・・・・って、言語SF入ってたかしら。『言壷』あたりがよさそうなのですが、未読なので、大直球で新城カズマの『星の、バベル』をあげておきます。
『時の果てのフェブラリー』にはチョムスキー文法が小道具として出てきてた気がします。