小松左京の夜

 ロフトプラスワンでそのようなイベントがありました。
 開演前に、ちょっとトイレに。
 と、思いましたら、大きな身体に赤い服を着て帽子を被った人が、先に入っていたので、外で待っておりましたら近くにいた人たちが
「ねえ、今トイレに行った人」
「あれ、あの人じゃない?」
「写真で見たことある。多分、そう」
と、こそこそと話してる人たちがいたので
「そうです。あれが堺三保さんですよ」
「おお」
といったような一幕があったのですが、今考えるとあれが野尻さんだったのだ(作家でなくて、女性科学者の)。
 
 いろいろ愉快な、かつ貴重な映像を見たのですが、一部はちょっとお話しできないのです。でも、メカデザイナーの人が、「おれ、メカデザイナーなの?」と、おっしゃってたことくらいは書いてもいいんじゃないかしら。
 
 映像のひとつには「あなたにとって、小松左京とは?」と、一言ずつ答えてもらうインタビュー集なんてのもありました。サイエンスライターの鹿野さんが「洞察力の人です」と、答えてたのが印象的でした(そのあと、もと小松左京秘書の乙部順子氏があまりにいろいろ恐ろしい注文を強いるので「恫喝力の人」と呼ばれてました)。
 
 もひとつ、覚えてるのは、とり・みきさんがその前におっしゃったこと。
 ちょっと、ケッテンクラート症候群を思い出した出来事だったのですが・・・。
 インタビューの苦労話とかを上映前に話してたのですが、そのとき、ふと思い出したように「そういえば、瀬名さんの髪型がすごいですよ」と、付け足したのですな。
 
 そのせいで。
 インタビュー集の後半にようやく出てきた瀬名秀明氏がものすごくいいことを言ってたという印象は残ってるんですが、寝起きとおぼしきあの寝癖の付いた髪型ばかりが思い出されてしまい、どうしても話の中身が思い出せません。
 
 うう、なんといってたんだっけか・・・。