ジーン・ウルフ SFムーンストーンenziの日記 最終回 SFセミナー おまけ篇
SFセミナーのおまけ篇です。
若島正先生の講演内容にも触れてしまうので、SFセミナーに参加してない人は読んではいけません。
というわけで、おまけコーナー「もしも えんじがジーン・ウルフの作品の登場人物だったら」はじまりはじまりー。
最終回であります。
ここまで、いろいろ書いて参りましたが、ここで今一度、原点に戻ってみましょう。
SFムーンストーンというのは、もともとえんじが作ったwebサイトサイトの名前です。
そこから、ブログに移ってこのような名前に変わりました。
ムーンストーンという言葉は、つまり月長石はミステリでは、有名なミステリ小説のタイトルを意味します。
また、月長石そのものにも意味があり、ホワイト・ムーンストーンの場合それは「計画」といったようなものです。
でも、ここでは、そのいずれも正しくはありません。
旧サイトで、由来が紹介されています。ムーンストーンはブラックオニキス、ファイアクリスタルの後に発売される予定だったBPS社のパソコン向けRPG第3弾を指します。一度は完成しながら結局、発売されなかった幻のゲームです。
つまり、サイトの名前からして、あったけれどもなかったという、存在の曖昧なものが由来になっております。
ウルフ世界ですから、名前の意味を気にしなくてはいけません。
で、RPGの題名が由来であるので、えんじという名前も”演じ”(ロールプレイング)と見るべきでしょう。
何かは判りませんが、何かを「演じてる」人であって、これまた何かうつろで怪しげな代物でありますな。
そもそも、これは日記なのでしょうか。
日記にしては・・・。
以前からもそうですし、今日もまたそうなのですが、日付が先の日付になってますね。これを見ているあなたの目からはそう、見えるはず。
では、なんなのか。
ちょっと、脱線。
えんじ、ふたり説というのもあります。ペインキラーさんが唱えていた ひとり二役説があるのですが、このペインキラーさんという人を今ではネット上で確認することが出来ません。痕跡もほとんど残っていません。
ほんとにいたのかな・・・。
ちなみに指摘されたのは、SFえんじ と ミステリーえんじのふたりいて、これがひとり二役だとするものでしたが、これは簡単に区別できます。メートルとグラムを使うのがSFで、ヤードとポンドを使うのが、ミステリー・・・というのではなくて、人付き合いが悪くひとりぼっちで、だれも通らないような暗くじめじめした路地を歩くのがSFで、友達がたくさんいて日の当たる大通りを歌いながら歩いているのがミステリー というのではくて、enzi表記がSFで、endiもしくはゑんじ表記がミステリーなのです。別人なので、念のため。
えんじの日記表記も怪しさ満載です。
特に、あの特徴的な語尾です。
なにかというと、「と、友達が言ってました」と、言いますが、その割にちゃんと現場の写真があったりします。
そもそも、SFファンに友達なんて居るでしょうか。いません、ありえません。頭の中の空想の人物と混同してるんじゃないでしょうか。
まさに、信頼できない語り手。
実在の人物にしてはおかしなことに、
2008-06-25 - coco's bloblog - Horror & SF
架空の人物にちょっかいを出しているかのような表現も。
相手のcoco氏については、こんなツイートもあります。
Twitter. It's what's happening.
@walkeri 魚蹴@東京西部
@enzienzi @coco_n ある日cocoさんの元に「早川量子」を名乗る眼鏡の女性がやってきて、雑誌で対談したあげくcocoさんが「この人は本物だ」と……そんな展開を脈絡なく連想しました
お分かりかと思いますが、元ネタは平井和正の元を訪れる犬神明なのです。
・・・ウルフなのですよ。
すべては、ウルフの世界につながっていくのですよ。
ふふふ・・・。
- 作者: ジェイムズ・ジュニアティプトリー,アーシュラ・K.ル・グィン,中村融,山岸真,James,Jr. Tiptree,Ursula K. Le Guin
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2001/05
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さて。
若島正先生の講演は、『ビブリオメン』に始まり、最後は単行本『デス博士の島その他の物語』で締めくくられました。
先生の取り上げたのは序文でもある「島の博士の死」です。
SFマガジン2004年10月号には若島先生の「デス博士の島その他の物語」ノートが収録されていますので、こちらも是非一読を。
短編「デス博士の島その他の物語」は少年と物語世界の住人との交流を描いた話です。
ラストはこうです。
デス博士は微笑する。「だけど、また本を最初から読み始めれば、みんな帰ってくるんだよ。ゴロも、獣人も」
「ほんと?」
「ほんとうだとも」彼は立ち上がり、きみの髪をもしゃくしゃにする。「きみだってそうなんだ、タッキー。まだ小さいから理解できないかもしれないが、きみだって同じなんだよ」
今回のレポートの最初に、わたしはこう、書きました。
さて、昼食を終えて到着したときには、もう本編が始まってました。
司会は多分、タカアキラさん。
タカアキラさんの通称は、タッキーというのです。
すべては、ウルフ作品の世界の中でのことなのですよ・・・。