ジーン・ウルフ

 少しずつ更新してます。
 でないと、忘れてしまうのです。
 あと、らっぱ亭さんというSFのえらい人が、プレッシャーをかけてくるので書かざるを得ないのです。
 
 そういえば。
 海堂氏の本を、素で『ジーン・ウルフ』と間違えて記載した人がいて、びっくりしたことがあります。こんなとこに、ジーン・ウルフのファンがいたんだ! と、小躍りしたのですが・・・。
 
 
 新批評というものの手法についての説明があったような気がします。
 あと、ある人の言葉に影響を受けて、自分はノミや金槌の使い方を教えてあげたり出来るようになろうと思ったとか そんな話があったんじゃないかなあ。
 
 それで、本の読み方なのですが、まずは本の本文。テキスト部分です。これを読む。
 でも、これだけではなくて、外側も読む。本に付随してくるものですね。
 帯、あとがき、解説、初版かどうかや出版年などの情報など。あと、ペーパーバックの場合、よく書いてある有名人によるコメントなど。こういったものがすべて、本を読む手がかり、材料になる。
 
 ・・・という説明でした。
 
 ここで、我々 セミナー参加者に配られた1枚の紙切れについての説明が始まりました。
 ジーン・ウルフの『ビブリオメン』の中の1篇、「Sir Gabriel」。ガブリエル卿、と訳すのかしら。
 こんなのです。

Bibliomen

Bibliomen

 『ビブリオメン』は短編集です。
 ビブリオマニア(愛書狂)という言葉はあっても、ビブリオメンという言葉はありません。
 これはウルフの造語。
 さて、この短編集は2種あります。1984年版と1995年版。
 84年版は「Twenty characters waiting for a book」が副題。「ゴドーを待ちながら」を意識している。
 95年版は「Twenty-Two Characters in Search of a Book」が副題。20人から22人に増えて、書の探求 という意味合いに変わっている。
 今回テキストに使ったのは、95年版(84年版はamazonでビックリのお値段がついてますよ)。84年版は持っていないので、比較できていないが、おそらく20人の部分は、変わっていないのではないか。これについては後ほど説明する。
 
 なお、95年版には早川浩にあてた手紙が収録されている。
 翻訳が出ないかと思っている(ネットから転載すると、早川書房社長。SFマガジン第5代編集長('77年9月号[226]〜'79年4月号[246])。ということになる。私は顔を知らないし、本人を一度も見たことがないが、早川書房の副社長が、当日 会場にいらっしゃった。出版する気になっただろうか)。
 さて、いくつか難しい単語もあるが多くは、平易な単語が使われている。
 いまから、5分、この短編(ガブリエル卿)を読んで欲しい。
 
 
 というところで、続きは翌日扱いにて。
 
 
  
 
 
 ・・・そういえば、ウルフマニアで知られる作家の殊能氏や、「新しい太陽の書」の解説ホームページの中の人はいらしていたのだろうか。翻訳家の柳下氏はこのコマの後で見かけました。