世界文学は面白い。
奥泉光×いとうせいこう という文学漫談があるというので聞きに行ってきました。
日本を代表するSF作家ふたり、ということで、SFファンとしては見逃せないのでありました。
いやいや、たまたまタイミングがあったのです。
お題は、谷崎潤一郎『春琴抄』。
- 作者: いとうせいこう,奥泉光
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- 作者: 谷崎潤一郎
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これ、ずっとやってたんですね。
今回は、第3シーズンのラスト。
次からは第4シーズンに入るそうで、お値段も500円アップして、2500円になります。
会場は、若い女性がほとんどでした。
あの、ほら、ニール・ゲイマンの時のサイン会みたいな感じ。中にはおじいちゃんもいましたけども。
『世界文学は面白い。』も、ちょっと目を通してみました。
ポーの『モルグ街の殺人』なんかもネタになってます。
読んでみましょう。
奥泉 あと、「人間家具」とか。
いとう 「イス化」したりね。
奥泉 テクノロジーもまた、人間にまつわる様々な事柄をモノ化する。クローン技術なんて最たるものでしょ。
いとう 十九世紀テクノロジーは人間の身体をモノにする力があったとすると、二十世紀終わりから二十一世紀テクノロジーは、クローンにせよ、人間を情報にしてしまう。情報の配列が一緒なら同一というのが、クローンですからね。
奥泉 だから、いまポーが生きていたら、情報と人間性をテーマにした小説を絶対に書いているでしょうね。現代作家で言えば、僕の好きなグレッグ・イーガンというハードSFのエースがいますが・・・・・・。
いとう イーガンのSFが、ほとんど前衛小説ですね。感情移入を一切拒む。難しいんだ、これがまた。
奥泉 イーガンにこんな小説があります。『ひとりっ子』という短編集に入っている「ふたりの距離」という作品なんだけど、(略)
- 作者: グレッグイーガン,Greg Egan,山岸真
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- 作者: ポー,小川高義
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もっと時間があれば、語られるのはイーガン、でなくて伊藤計劃だったかも・・・。
ちょっと、買い物に行ってきます。