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 あれ…。池澤春菜氏のあとがきコメントはなんだか読み覚えがある…。
 
 売れない海外ミステリ特集。
 納得するところもあればしないところも。
 上級者リストは、上級者向けというよりは、SFよりなだけに見えます。
 
 「このミス」があるんだから、海外ミステリは盤石だろう & でも、なんだか昔ほどの勢いが と思ってたのですが、『神は銃弾』のあたりが、ベスト1になったのが遠因で売れなくなったと説明されてて、納得。似たようなことを感じてました。
 あのう…。
 海外SFは海外SFを読む人しか手に取らないと思うのですね。
 だけども、海外ミステリはそうではなくて、たまには海外ミステリでも と思う人がかなり多いと思う。あとはベストセラーだからと買っちゃうような人。なので、そこが失われてしまったらそりゃ、辛かろうなあ と。
 
 もひとつは、海外ミステリの楽しみの大部分はテレビドラマで代用がきくんじゃないかとも。
 なので、マニアな人以外はそっちに行って戻ってこなかったのではないかしら。
 いやでも、小説に戻ろうかしら…と思ったら、有名作品の続編でとどめを刺されて、なんとなくもういいんじゃないかという気分に。
 
 
 でも、身近なところでもほんとに海外ミステリの感想を聞かなくなりました。
 うーん。
 あと、原因として考えられるのはミステリマガジンに『夢幻紳士』が連載されていることでしょうか。
 呪いが。
 
 
 『荒野のホームズ』とかは文庫本で出して、若年層読者に文庫ミステリの棚を定期的に見てもらう習慣づけも欲しい。
 
 
 シリーズばっかり。
 というのもあります。どこから、どれから読んだらいいか分かりづらく、分かっても店頭には置いてない。
 『ノンストップ!』なども、著者の前作が新潮社から再版されればよいのに と。出版不況とはいっても、業界での協力やヨコのつながりというのはないのかしら。
 カーニックの過去作は、どれも高値がついております…。
 
 あら、『デクスター』も品切れなのですね。
 うまくいかないものですのう。