カオスの紡ぐ夢の中で

 エッセイ+小説。
 円城塔の解説+オススメ帯付きでもおもしろいけど、単独でも面白い。
 ぜひ、作者と森博嗣で殴り合いをしていただきたい。観戦したいので。
 
 あるいは、円城塔との対談をどこかで。
 玄鉄絢の挿絵付きで。
 だって、そう見えるんだッ! って、友達が言ってました。
 
 p.173で解説される「マトリョーシカ病」は円城塔(というキャラクタ?)の著作の中に出てくるんですが

行き着く先として、物語の中に物語、その中にまた……という繰り返しのレベルを増やしていくことになるのだが、この階層のレベルがある回数(およそ3から7と言われている)を超えると、急速に「難解」として人気がなくなってしまうのであった。

 
 なかなか鋭い見解ですが、ふっ…。
 3でも全米大ヒット作は作れるんだぜ。
 
 
 あっ? ”およそ”って書いてある! ちきしょう、これだから、厳密で適切な記述にこだわる科学者ってヤツは…。