35歳仮説

 東浩紀クォンタム・ファミリーズ』では、おおざっぱに言って、35歳がひとつの区切りだという話が再三にわたって出てきます。これは村上春樹の小説からピックアップした話という説明がされていますが、もちろん、作者本人の思いもあるでしょう。
 コナミ小島監督は「35歳名作説」みたいなのをあげていて、名監督はみんな35歳の時に最高傑作を撮っている といってます。
 小島監督、本人は35歳の時に『メタルギア・ソリッド』を出しています。
 監督の一番弟子と言ってもいい村田周陽は1970年生まれ。33歳の時ロボットゲームの金字塔にして初監督作品『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS』を出していますが、その後、監督業をいやがってか、監督作品は事実上ゼロ。ただし、2004年のメタルギア・ソリッド3、2008年の4では脚本を担当(単独ではありません)。ウィキペディアによると『メタルギアソリッド4』では、ディレクターもつとめているとのこと。
 伊藤計劃は74年生まれですから、2009年に35歳。誕生日が分かりませんから、没年が35歳かどうか不明です。小説版メタルギアと『ハーモニー』は共に前年の2008年刊行。
 
 小島監督自身は、メタルギアタイトルは後進に譲って、自分は別の新シリーズを手がけたい、生涯 現場で現役でありたい という風にも発言してるので、ここにひとつの物語を想像してしまいます。
 
 
 
 ここら辺の話が、今月のSFマガジンで読めるのではないかと。
  
 
 
 ちなみに庵野秀明監督35歳の作品はエヴァンゲリオン
 でも、監督自身の年齢のこだわりは別のところにあるようです。
 そこら辺は希有馬屋の同人誌に詳しいと友達が言ってました。
 
 そうそう。
 SFマガジンを襲撃した人も、今年 35歳なのではないでしょうか。