コララインとボタンの魔女 3D
監督のことは全く知らないのです。
SFファン・アメコミファン的にはやはり、ニール・ゲイマンの映像化でございますよ。
ゲイマン、映像化に恵まれてますね。
『スターダスト』『ネバーウェア』と来て、『コラライン〜』。あ、『ミラーマスク』は見ておりません。どれも大ヒットはしてませんが、一定の評価があります。
今回見たのは、吹替版で3D。
吹替は水準以上の出来。有名人を起用したということですが、そのせいで失望することはないでしょう。ダコタ・ファニングじゃなきゃ! という人でなければだいじょうぶ。
3Dは、さすがに後半見るのが疲れましたが、ほんのちょびっと飛び出す系の演出があるくらいで、あとはおとなしめの演出でした。アバターとは違って、2Dで見てもさほど魅力は損なわれないと思います。
アニメーションとしての出来映えはほんとに魔法のようにすごい。
よくもまあ、こんなものを。
コララインの芸コマな仕草、ポスターにも出てくるあの表情がいい。
ただ、お話の部分にちょっと違和感がありまして。
原作をハードカバー版で既読なのですが(なかなか良かったような気がしますが、傑作と言うほどでは)、もっと怖かったような気がします。
もっとネンシツ系の怖さ。
それが、映画版は割とからりとした陽性の怖さになってました。
うーん。
多分、性質が違ってると思います。
小説版は子供を本気で怖がらせる話。
映画版は大人が見て楽しむ話。
筋が分かっているおかげで、映像に集中できました。
この部分が大傑作というところに異論はないのですが、お話にはもう一つ何か欲しかったッス。
あと、映画館でグッズを全然売ってなかったり、amazonでコララインの人形がほとんど売り切れだったりという点には文句を言いたい!
コララインとネコのやりとりには、主演女優賞と助演男優賞を。
いやはや、それにしてもネコって奴は。