ハックス

ハックス!(3) (アフタヌーンKC)

ハックス!(3) (アフタヌーンKC)

 書店に積んでる数が少なくてびっくり。
 もっとこう…。
 
 
 パラパラ漫画というと、教科書に載ってた手塚治虫の文章を思い出しますが、それはそれとして…。
 
「…ですから、エアチェックにビデオデッキ使ってたんです」
「意味が分からんな」
「FMラジオの番組って、2時間番組とかもあったでしょう。だから、テープだと録音しきれんのです」
「120分あっただろ?」
「リバースしないし、タイマー機能もないんで、ね」
「タイマー機能か。なるほど」
「で、デッキはそっちに使って、ダブルカセットの方はダビングとか、テープ整理とか」
「はいはい」
「プログラムのコピーとか。プログラムはテープでしたからね」
「メタルとか使ってた?」
「とんでもない。ハイポジションかノーマルですよ。ドルビーはあったかも知れませんが。あ、あと、子供の時は違う使い方してましたね」
「ああ、テレビの前に置いといて録音とか」
「それとか、ほら、声優ごっこ
「声優ごっこ?」
ごっこ遊びの延長で、漫画を持ち寄って役をふって遊ぶやつです」
「し、しらん!」
「え? ほら、ドラえもんとか持ち寄って、友達の家でやるんスヨ。みんなやってましたよ」
「みんな?」
「まさひろ君とかたかし君とか、あと洋子ちゃんとか」
「待て待て」
「コードレスのマイクをほら、ね? FMにあわせてそっちを録音して。でも、聞き返さないんですよね。夢中になって録音してましたけど」
「待て待て待て」
「はやってましたよねー」