時空刑事1973 ライフ・オン・マーズ
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2008/11/28
- メディア: DVD
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現代の刑事であるタイラーは、事故にあい、目覚めるとそこは1973年だった。
はたしてこれは、タイムスリップなのか、それともベッドの中で見ている幻覚に過ぎないのか…。
SFものとしても、刑事ドラマものとしても、超がつく優秀な出来映えのドラマ。
途中で、主人公にタイムリミットが迫っていることが明らかになります。で、それが理由なのか引き延ばさずにたった2シーズンで終わってしまう。なんという潔さ。素晴らしい。
また、セット、衣服、など めまいがしそうなほどお金がかかってます。むう。
ちょっと前に、北野たけし主演の松本清張ものをテレビで見たことがありましたが、町を歩く誰もが糊のきいたおろしたての服やYシャツばかりでうんざりしてしまいましたが、そういうのがないのです…。さりげない表現が多いんですが、びっくりしますよ。
第1話だけでも見るべし。
さて。
以下は、ネタバレしつつの感想。
主人公タイラーは気がつくと、1973年 転任したばかりの刑事になっている。
ハイドから来たことになっていて、自分だけ未来から来たと思っている。
ときどき、ラジオから、テレビから、あるいはみかけた看板に、自分宛のメッセージがあることに気がつくが、自分しか分からない。早く目を覚まさなければとあせるが、どうしても目を覚ませない。それとも自分は気が狂っていて、こっちが現実なのか。
というサスペンス風味の要素。
ボスは、正義感は強く部下からの信頼も厚いが、時代遅れの暴力尋問、直感に頼る捜査をしている。捜査中の飲酒もあたりまえ。一方、タイラーは人権の問題、科学捜査の必要性などを痛感していて、ボスを許せないため対立してしまう。
しかし…
というバディものの、要素もある。
楽しみどころがたくさん。
当時の風俗も盛り込むし、きれいなところも汚いところも見せる。
これはすごいですよ。
レベルが全然違う。
あと、イギリスドラマは何故かヒロインがあまり可愛くない…。
これはふしぎ。なぜだ。
で、ラストまで見ての感想ですが。
あれのラスト5分はいらないでしょう。
大傑作になってみんなの心に残るはずだったのにー。
なんて、もったいないことを。
それと、露骨な続編の伏線があって、そこが浮いています。
やー、もったいない。
もったいない。
題名が、アレな感じなので、見逃されがちかと思いますが
時空刑事 > ギャラクティカ パイロット版 > HEROES 1st
くらいの出来です。
お金をかけてて、脚本が優れていて、俳優もいい人が出てる。
BBC、おそるべし。